(55)品性下劣の俺でも、たまにはいいこともする。サイクリングロードの掃除-1

大雨や台風が来ると、俺のホームグラウンドである近所のサイクリングロードは崩壊する。
アスファルトの道に、砂まみれになる箇所や、落ち葉と枝に散らかった箇所が点在し、ロードバイクで走っていても快適ではない。
どちらかと言うと、ロードをおしてひかなければいけない箇所がある為、ストレスがたまる。

台風の次の日、普段は草むらに隠れている蛇が、アスファルトの上で威嚇するようにぴょんぴょん飛び跳ねているところを一度見た。
あれは、かわいい反面、本気で怖かった。

去年の夏、台風でサイクリングロードが壊滅した。
道の上が葉っぱと枝だらけ、砂場のように砂だらけ、というのはいつものことだが、松の木が倒れて道をふさぐ事態に陥った。
真っ二つに折れた松の木を記念撮影しているロード乗りもいたが、「これは他人事じゃない」というのが、俺の素直な気持ちだ。
環境が劣悪すぎて、走っててもまったく楽しくない。
路面に敷き詰められた湿った葉っぱを踏んで、スリップするのが怖い。
落ち枝がスポークに挟まるのも不快だ。
それにより、フレームやスポークにも傷が入ることに、不安を感じる。
「しばらくサイクリングロードを走るのはやめよう」。
そう思った。

2、3日経った休みの日、あるラーメン屋で昼飯を食おうと思った。
チェーン店の来来亭。
ラーメン好きを自称している俺だが、実は、この有名チェーン店のラーメンを食べたことがない。
ロングライド中、お店を見かけたことはあるのだが、お店の外にロードバイクを立てかけ、店内で食事している間、盗難にあうのが怖い。
そういうわけで、店内で飲食するお店は、なるべく避けるようにしている。

ロードに乗らなくても行ける距離に支店があるか、店舗検索したところ、あることはあった。
ただ、中途半端に遠い。
ジョギングした場合、40分ほどかかりそうだ。
「そこまでして」という気持ちと「走って行ってでも一度は食べてみたい」という気持ちが交錯したが、「サイクリングロードが壊滅状態でロードに乗れないし、どうせ暇だし」ということで、暇つぶしとジョギングを兼ねて来亭亭に行くことにした。

お店までのルートを調べると、一部、サイクリングロードと重なっている区間がある。
今、壊滅的なサイクリングロードをロードで走るのは嫌だが、ジョギングなら大丈夫だろうと思い、慣れ親しんだ道をゆっくりと走った。
やはり道の両サイドには、落ち葉と枝が散乱していたが、真ん中をジョギングする分には特に問題がない。
ただ、けっこう太めのしっかりした落ち枝を見ると、「この後、サイクリングする人は困るやろなぁ」、「どう見てもサイクリングに支障をきたすような落ち枝を除去せなあかんな。後日走る俺のためにも」という気持ちになった。
俺は、足を止め、しゃがむ。
そして、道の隅にある大きめの落ち枝を手に取り、草むらに捨てた。

※この記事は、2019年2月16日、俺が別のブログに投稿した文章を、加筆、修正したものです。

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