(357)BianchiのBERGAMOを買うBさん-5

※愚痴が中心になります。

マンションの駐車場から、買ったばかりのBianchi BERGAMOを押して、Bさんは自室に向かった。
「5分ぐらいで降りてきますから」。
その言葉を残して。

俺はマンションの玄関前で待つ。
雨が降っているので、傘をさしながら、スマートフォンで阪神のオープン戦の途中経過をチェックして。

「それにしても寒いな」。
もともと、サイクルベースあさひ2店舗を行ったり来たりすることも、Bさんの家(の下)に行ってからガストに行くことも想定していなかったので、薄い普段着のジャージを着ていた俺。
外で待っていると、ただただ寒い。

「5分言うてたけど、10分近く待ってるよな」。
そんな時に、Bさんがベランダから「今から降りますー」と声を掛けてきた。
それから5分ほどして、降りてきたBさん。
「いやぁ、お待たせしましたね。家に戻ると嫁との会話もあったりでいろいろあってね、どうたらこうたら」。
今まで何度もあったが、糞のような言い訳を当たり前ように聞いてもらえる、当たり前のように通じると思っているこの人には、心底疲れる。

ガストに向かって歩く。
相変わらず、寒い上に雨が降っている。
「傘に入れてもらえませんか?」と密着してくるBさん。
「あの、傘、持ってきてないんですか?」。
「はい」。
あさひに行った時点で雨が降っていることがわかっているのに、何故か傘を持って来ないBさん。
俺の左肩は雨に濡れ、迷惑に思ったが我慢した。

「krmさん、寒そうですね」。
「はぁ、まぁ、薄着でして」。
「そんなジャージやと寒いでしょう?」。
「まぁ、こんなに振り回されることは想定してなかったので」。
「じゃあ、これを着て下さい」。
Bさんはダウンジャケットを脱ぎ、俺に着せようとする。
「いや、結構です」。
「ダメですよ。着て下さい」。
「いや、本当にいいので」。
「着て下さい。寒いでしょ」。
「いや、やめて下さい。本当にいいんで」。
「着て下さい。着て下さい」。
「『いらん』言うてるやろ!ありがた迷惑なんや!」。
ぶちギレたった。

何故、寒そうにしている俺に気遣いができるなら、マンションの前で俺を15分近くも待たせたのか?
何故、雨が降ってることを知りながら傘を持って来ず、俺を雨に濡れさせたのか?
レベル的に、そこまで神経が回らないのだろう。
まぁ、それには目をつぶるが、独善的な世界を持ち、善意の押し付けをする。
本人は「いいことをしてる」、「喜んでもらえることをしてる」と思っているようだが、相手の気持ちを考えることができない。
本当に腹が立った。

似たようなことは今まで何度もあった。
誰も頼んでいないのに勝手に「人生相談を受け付けたろう」というポジションで、人の人生にしゃしゃり出る。
「どの立ち位置から言うてるんや!」と俺は怒ったが、しょんぼりしたと思ったら、また別の機会で酒を飲むとマウントをとってくる。
学習能力も無いのだろうが、根本的に、相手の気持ちを察する能力が無い。
50前の男が。

それにしても、本人が満たされるのは勝手だが、人様を巻き込むとなるとたちが悪い。
遅刻にしてもそうだ。
ひとりで旅行する時に、「朝起きられへんかったわぁ。寝坊したもうたわぁ」と予定がずれ込むのは本人が向き合えばいい問題。
だが、他人を巻き込むのは害悪でしかない。

ガストに着き、少しゆっくりしてからBさんが言った。
「もうね、この歳になって怒られるの辛いんですよ」。
「あのね、俺はあなたを大人だと思っているんですよ。50前の男が子供のわけがないですよね?あなたは嫌でも大人として見られるんですよ。あなたは大人としてイレギュラーなことが多すぎるから、こっちは常に気が張ってるんですよ」。
「でもね、この歳になると朝起きるのが辛くてね…」。
迷う。
「あまり言い過ぎるのも悪いかな」という気がする。
「あのね、そんなん言うたら、50近くなると誰でも遅刻してるんですか?遅刻するのは、自分を律する能力が無いからでしょ!?」。
この言葉を言っていいのかどうか。
悩んだ結果、言わないことにした。

ハンバーグを食い、ビールを飲んでガストを出た。
「では、帰りますわ。お疲れ様でした」。
イライラするので、1秒でも早くBさんと離れたい心境だった。
が、「途中まで送って帰りますよ」。
Bさんは、酔ったらいつもこうだ。
「ひとりで帰れる(その方が気が晴れる)」と言いたいところだが、「はぁ」と言ってふたりで歩きだす。
「krmさん、寒くないんですか?」。
「またその話かよ」とムカムカする俺。
「寒いんやから、バス乗って帰った方がいいですよ。そこにバス停ありますから」。
「いえ、結構です。歩いて帰ります」。
「バス乗った方がいいですって!バス!」。
「いえ、自分の家の方面に行くバスは本数が少ないので、待つよりも歩いて帰ります」。
本当にムカムカする。
俺がどういう手段で帰るかは、俺が決めることだ。
2分か3分歩き、「寒いでしょう?バスに乗りましょうよ。krmさんはバスに乗って帰った方がいいですよ」。
「また始まったか」とうんざり。
「だからね、さっきも言いましたけどね、バスの本数がね」。
勘弁してくれ。

途中でコンビニが見えた。
「僕はトイレ借りたいんですよ。ねぇ、一緒にコンビニ寄りましょう」とBさん。
「いえ、自分は結構です」。
「じゃあ、僕、コンビニ行きますね」。
「はい、どうぞ。では、さようなら」。
俺は逃げるようにその場を離れ、家に向かった。

「これ(BERGAMO)に乗って練習するので、一緒にサイクリングロードを走りましょう」。
Bさんにそう言われてから、2週間ほど経つ。
が、今のところ何の連絡も無い。
まぁ、それはそれでいい。
しばらくは、Bさんの顔を見たくない。
懲りた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする