(403)ロードに乗って、焼鳥を買いに甲子園口に行く。

「昼飯買いに行こうかなぁ」と、普段着でロードバイクに乗り、買い物に出掛けた。
特にあてもなくクランクを回す。
「何を食おうか?」と考えながら。

ホルモン焼き、唐揚げ弁当などいつものパターンになりかけたが、結果的に「そやそや、久々に焼鳥食いたいなぁ」。
コロナのせいで飲食店の自粛営業が始まるまでは、酒飲みの俺にとって焼鳥は身近な存在だった。
が、自粛ムードが広まってからは、閉店または営業時間短縮の焼鳥屋が多くなり、焼鳥の有り難さを最近になって強く感じる。
ただ、テイクアウトに力を入れている焼鳥屋もあるようで、それはそれで都合が良い。
「じゃあ、一度買いに行ってみよか」という流れに。

俺が住むのは、兵庫県西宮市でも南の方。
阪神沿線だ。
やや北側にJR、さらに北は阪急。
まぁ、近場で焼鳥屋の激戦区はJR甲子園口界隈なのだが、甲子園口まで徒歩だと30分はかかる。
しかし、ロードだすぐだ。
10分程度で着いた。

左右のお店を確認しながら、甲子園口商店街の真ん中の道路をゆっくり走っていると、歩道から「こんにちは」。
俺は目が悪いので「誰?」と思ったが、よく見るとNさん(50代後半 男性 俺を鳴門に連れて行ってくれる人)。
「あ、こんにちはー」。
Nさんはビニール袋を持っていたので、何か買い物をしていたのだろう。
「奇遇ですね。自分は、昼飯に焼鳥買おうかなぁ思って、ここまで来たんですよ」。
「それなら、『まさや』さんはどうですか?この時間も開いてるしテイクアウトもしてるそうですよ」。
Nさんに案内され、まさやさんに到着(20秒ぐらいで)。

「炭火焼鳥まさや」さんは、多分、甲子園口では一番人気のある焼鳥屋。
「カウンター席のお客さんは、生ビール200円!」と、凄く安い上に食べるものもうまい。
俺は今まで2度伺ったが、いつも混んでいるイメージがある。
また、甲子園口だけではなく阪神間にも複数、関東にも何店舗かあるらしく、このブログ同様、地域限定ではない(今日もこのブログにはアメリカ、中国、ロシアからの訪問者がおられる。頼むから記事を楽しく読む人だけ訪問して…)。

話を戻す。
店先に保温フードケースが置かれ、何本かの焼鳥と唐揚げ。
「うっわ、この唐揚げ、絶対うまいわぁ」と思いながらも、「焼鳥タレ5本セットお願いします」。
注文。
俺は今、焼鳥に飢えているのだ。
「あ、焼おにぎりもテイクアウトできたら焼おにぎりも」。
女性店員に伝え、店の前でNさんと世間話。
「先日の西宮浜での釣りでは、餌代に4,000円かかったんですけど、成果はそれに見合わなかったですねぇ」。
「自分は釣りの経験が無いので、イメージとしては『釣り=初期投資だけ』だったんです。でも違うんですね。釣りに行くたびに金がかかるんですねぇ。勉強になりました」。

10分近く待ち、店員さんからビニール袋を手渡され、俺は700円ちょっと払う。
「では」とNさんに別れを告げて、またクランクを回して10分。
ノートパソコンを開き、YouTubeで「三国志 Three Kingdoms」を視聴できる状態にした。
そして、焼酎と水とカップを用意して、ビニール袋から焼鳥と焼きおにぎりのパックを取り出す。
「おぉ、ええやん」。
味を確かめずとも色を見ただけでウズウズするよ。

焼鳥タレ5本セット。
塩のセットもあったと思うが、俺は断然タレ派。
「通は塩」という見方もあるようだが(部位にもよるだろうが)、俺としては基本タレの方がうまいと感じるので、タレこそが正解。
セットの内容を確認すると、皮があった。
皮も塩よりタレの方が断然うまいと思う。
タレがこびりついたジャンクな味、最高。
ちなみに、俺は焼鳥の部位で一番好きなのが皮。
2位は肝。
「さぁ、食おうか」と思ったが、「待て」。
好きな部位は最後に残しておきたいので、皮と肝はとりあえず我慢だ。

焼酎の水割りをちびちび飲み、焼鳥をちょびっと口に含み、噛み、味わい、また焼酎を。
焼鳥のテイクアウトの有難味を感じながら、幸せに浸る。
もうね、平日の昼間から家で酒飲んで焼鳥食うって、自分が特権階級になった気分。

とまぁ、ここまで書いて、「ロード、関係あれへんやんけ」と思ったが、話を進める。
焼鳥の皮が残った状態で、焼きおにぎりに手を伸ばす。
俺の親は両方酒飲みで、子供の頃から焼鳥屋に連れて行かれ焼鳥を堪能していたのだが、初めて焼きおにぎりを食った時は感動したね。
当時、肥満児の俺にとって、焼鳥屋の主役は間違いなく焼きおにぎり。
ただ、この歳になると酒を飲むので、やや脇役に回った感がある。
まぁ、そうは言いながらも、今も重要な位置を占めている。
大好きだ。

「ここに肝の造りもあったら完璧やのになぁ」と思いながら焼きおにぎりをかじり、パソコンの画面に目をやる。
と、「あぁ、ついにこの時が来たか…」。
残念なことに、周瑜が死んだ。
「惜しい男を亡くしたな…」。
これからの呉を憂う(史実は知ってるけど)。
俺は、しばらく焼きおにぎりの味を感じられなかった。

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