(81)自転車屋に行った帰り、懐かしむ。ナンバ球場のヤジ。-2

ナンバ球場にも阪急の西宮球場にも、近鉄の藤井寺球場にも通ったが、当時のパ・リーグはヤジが素晴らしかった。
特に、ナンバ球場のものは傑作と思う。
南海ホークス自体、成績は低迷していたし、ナンバ球場はスッカスカだったが、唯一、観客のヤジには値打ちがあった。
俺のナンバ球場における一番の思い出も、野球の内容よりヤジだ。

小学校4年生の夏休み、叔父が仕事の関係でナンバ球場のチケットをもらい、連れて行ってもらった。
チケットは2枚だったが、近所の仲のいい友達も連れて行き、小3だった彼を幼稚園児ということにして、無理矢理3人で球場に入る。
めちゃめちゃである。
相手は西武ライオンズ。
この年、リーグ優勝、そして、日本一のチームとなる。
投手には東尾、工藤、渡辺、郭、松沼。
野手には、秋山、石毛、辻、金森、プロ1年目の清原。
ブコビッチという外国人もいたな。
西武は、結構な顔ぶれで、注目されていたのだろう。
珍しいことに、この日のナンバ球場には、観客がつめかけていた。

試合の中盤から、南海は敗色濃厚になる(スコアは覚えていないが)。
「はよ終われー!」
「今日もはよ終われー」
南海ファンからヤジが飛んだ。
前日、当時の最短記録だったか、2時間ちょっとで試合が終わったので、「どうせ負けるなら、早く終われ」というあてつけを込めたヤジだ。
「はよ終われー!」
南海の応援団のおっちゃんが叫ぶ。
「はよ終われー!俺は、はよ帰って、ひょうきん族見たいんじゃ!はよ終われー!」と大声で叫ぶ。
それに対し、観客のひとりが、「ビデオ撮っとけばええやんけー!」と返した。
応援団のおっちゃん、さらに大きな声で、それに応える。
「俺の家にはなー!ビデオがないんじゃー!」
一塁内野で爆笑がおこった。
「野球なんてどうでもいい」と俺だけではなく、みんなが思っただろう。

そんなナンバ球場も無くなり、今はなんばパークスが建つ。
大阪市内にプロが使う球場は、一時期無かったが、俺が大学生の時に大阪ドームができた。
今は、京セラドーム大阪という名前かな。
一昨日、そこに侍ジャパンの応援をしに行った。
相手はメキシコ。
勝てそうで勝てなかった印象が残る。
俺としては、阪神ファンなので、阪神で唯一選出された大山選手の活躍を観たかったが、最初から最後まで試合に出なくて、がっかりだ。
とんかつ弁当を食いながら酒を飲み、だらだらと3時間を過ごし、家に帰った。
昨日は、雨の中、新日本プロレスを観に尼崎へ行った。
こっちの方は、かなり燃えた。
燃えまくった。

※この記事は、2019年3月12日、俺が別のブログに投稿した文章を、加筆、修正したものです。

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