(511)俺のサイクリングチーム飲み会-2

飲み会の待ち合わせ場所、居酒屋×××でみんなを待つ俺。
暇潰しにスマートフォンをいじっていると、「お疲れ様です」。
待ち合わせ時間を5分ほど過ぎたところで、悪びれる様子も無くチームメイトAが到着。
「遅れてすみません」の一言も無く、向かいの椅子に座った。

テーブルを挟み、「Aさん、お疲れ様です。久し振りですね」。
「コロナで大変ですけど、仕事に影響ありましたか?」などなど、のんびり世間話に花を咲かせていると「お疲れ様です!」。
チームメイトB、登場。  
そして、いきなり「何でジャケット着てるんですか!?」。
どうでもいいことでAに絡むB。
「仕事帰りですか!?」。
「お洒落じゃないですかー!?」。
初っぱなからハイテンションのBを見て、「Aさんが何を着ようが、ほっといたれよ」と思う。
面倒くさい。
「Bさん…、俺から誘っといて何やけど、誘うんじゃなかった…」。

やっと3人揃ったので乾杯。
「じゃあ、つくねを10本と軟骨の唐揚の大サイズ!あと、あれやこれやあれやこれや…」。
Bが仕切り始め、大量に注文していたが、「ちょっと待って下さい、Bさん。待って下さい」。
俺は、過去に何度もBと飲んだ。
その度に、サービス精神なのか何なのか知らないが、大量に注文をし、食べ残しがあるにも関わらず自分のペースで「じゃあ、帰りますわ」。
残されたものを処理しなければならない俺としては、「ふざけんなよ!」。
そんな苦い経験がある(何度も)。
「Bさん、少しずつ注文していきましょうよ。残さず、確実に食べられる量を注文しましょう」。

ちびちびと飲み食いしていると、仕事関係の電話が入った。
席を外し、店の前で電話の応対をした後、また席に戻る。
と、Bが熱く語っている。
最初、「何の 話をしてるんやろ?」と思いながら聞いていたら、どうやら尿路結石について語っているようだ。
1年ぶりにサイクリングチームとして集合し、みんなで酒を飲む場で尿路結石の話…。
「俺から誘っといて何やけど、誘うんじゃなかった…」。

話題は、去年みんなで参加した「伊勢志摩サイクリングフェスティバル」へ。
「あの時は困りましたね。Bさんが遅刻したせいで、ツアーの参加者全員に迷惑を掛けてしまいましたねぇ」。
「遅刻してる分際で、駅の売店で缶ビールを買う余裕はある。意味わかりませんわ」。
「スペイン村に着いて、中の飲食店で飯食ってる時、駅で買った缶ビールを飲もうとしたのは呆れましたよ。常識で考えて、持ち込みはあかんでしょ?」。
「結局、Bさん、店の外で缶ビール飲んだけど、酔っ払った状態でジェットコースターに乗ってましたよね?アルコール入った人は、乗ったらあかんのちゃいます?」。「で、ジェットコースター乗って、気分悪くして死にかけてましたよね?」。
「ボロボロになって、『休憩させて…』言うてベンチで寝てましたよね。待たされるこっちの身にもなってほしいですよ」。
「夜は夜で、飲み屋で酔っ払って店員さんに絡んで…。めちゃめちゃですよね」。
笑いながら思い出話を肴に飲むつもりが、結果的にはBの悪行を列挙しただけ。
あの時、巻き込まれた俺としては笑えない。
むしろ、思い出してムカムカしてきた。
「そういや、イベントにBさんを誘ったのも俺やったなぁ」。
「俺から誘っといて何やけど、誘うんじゃなかった…」。

2時間ほど飲み食いし、今後の活動について相談し合ってお開き。
まぁ、「今月か来月に集まってポタリングしましょう」なのだが、どうせ俺が音頭を取ることになるのだろう。
みんなにメールして予定を聞いて、決める。
そして、走ってる最中や走った後にBを見てこう思うのだ。
「俺から誘っといて何やけど、誘うんじゃなかった…」。

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