(113)自転車ダイエットは〇。野球の練習ダイエットの可能性は?-5

草野球の試合当日。
京セラドーム、深夜2時。
そこでは、冷えきった死闘が繰り広げられていた。

センター返しを意識して、バッターボックスに入る俺。
俺の前のバッターも、その前のバッターも、その前の前のバッターも、ボテボテのサードゴロで凡退していた。
それも、ホームベースの1m先でワンバウンドして、コロコロ。
みんな、ひっかけている。

「俺が、バッティングの手本を見せてやるぜ」と、低めのボールを叩いた。
が、ホームベースの1m先でワンバウンドして、コロコロ。
内野安打を狙い、必死で1塁に向かって走ったが、「このままスピードを上げると、足がもつれる!」と思い、1塁ベース手前から普通に歩いた。
そして、きっちりアウト。

2打席目も、まったく同じ内容。
3打席目は、コンパクトに振り抜くことを心掛けた。
「キタぜ!」
打った瞬間、かなりの手応えを感じる。
1塁に走りながら、打球をちらっと見ると、三遊間を抜けそうな球足の速いゴロ。
「やっとヒットがでた」と余裕をかましていると、1塁手前でアウト。
相手チームのショートは、なかなか守備がうまい選手だった。
「草野球で本気になるなよ…。大人気ない…」とショートを呪いながら、俺はとぼとぼとベンチに帰る。

守備では、一度フライが飛んできただけで、それ以外、ボールに触る機会がなかった。
「何のために練習してたんやろ…」と思ったが、もっと悲惨なのが、センターとライト。
彼らには、一度もボールが飛んでこなかった。
どんな心境で、試合を見守っていたのだろうか。

試合が終わり、帰りの車の中で考えた。
凡打を繰り返し、守備でボールに触れたのは、1回だけの俺。
「今回、草野球に参加して、自分にとってプラスになったのは、練習をして僅かに体重が落ちたことだけなのか?」。
となると、「野球の練習ダイエットには、確かな効果があった」と思い込みたい。
自分が報われない気がする。

だが、「それでいいじゃないか」、「楽しかったじゃないか」とも思う。
練習の成果を発揮することはなかったが、バッターボックスに入る前に、俺はワクワクした。
1回しか打球は飛んでこなかったが、いつ飛んでくるかと緊張感を持って、試合終了までの2時間、充実できた。
スコアに繋がらなかったが、自分なりに試合に参加できて、楽しかった。

ロングライドをして、ろくでもない気分になった時ほど、良い思い出としてよみがえる。
今回の草野球も同じだ。
試合から数日たって、「また試合をしたい」、「次は本気出すで(ハッタリ)」と思う。
結局、楽しかったのだ。

次の試合は、秋を予定しているそうだ。
それまで、しばらくは野球の練習は中止。
サイクリングで汗を流す。
俺は、今晩から徳島県の鳴門に行き、汗まみれになってロングライドする予定だ。

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