(578)令和3年初ライドに出発するまで

「今年こそは、走って走って走りまくるぞ」。
毎年、元日にそう誓う。
が、後になって振り返ると、「それほど走れてなかったような…」。
暇な時間に「OK!ロードバイクに乗れるぜ!」。
自然にテンションが上がりまくり、そして走りまくったのは、ロードを買って3年目までだった気がする。
では、「最近は走っていないのか?」と言うと、大した距離ではないが、毎日通勤の際に乗っているため、それなりには走っている(一応)。
ただ、走ることを目的としたライドの回数は、間違いなく減った。
暇な時間があれば、「飲みに行こか」とか「スマートフォンをいじりながらゴロゴロしよか」。
そんな時間が増えた(っぽい)。

と言うわけで、「今年、ついに俺は生まれ変わった」。
令和3年1発目のサイクリングは1月2日。
サイクリングジャージに着替え、ロードを玄関から出す…と、「めちゃめちゃ寒いやんけ」。
この時期、いくら着込んでも顔だけは寒い。
「ロードで走ったら風を受けるから、顔の防寒対策をせなあかんな」。
そう思い、部屋に戻る。

散らかった部屋の真ん中で立ち尽くし、「この部屋のどこかにフェイスカバーがあるはず」。
布団を中心に、雑誌、スポーツ新聞、部屋着が地層のように重なり合う散らかった部屋。
このどこかに、フェイスカバー(BiCYCLE CLUBの付録)があるのだ。
「うん、どこかにある」。
「ただ、油田を掘り当てるレベルで難しいよな…」。

俺は子供の頃から部屋が汚かった。
母親に指摘され、片付けをさせられるたびに「散らかってる方が居心地ええねんけどな」と思った次第だ。
やがてひとり暮らしを始め、誰にも注意されなくなり、今はもう散らかり放題。
数年前、「さすがにこれはちょっとやばいよな」と気付き、近藤麻理恵氏の本を買ったが、その本すら消息不明。
きっと、この部屋のどこかにあると思うのだが。

部屋からフェイスカバーを探し当てる。
そのために、部屋中、片っ端から調査のは効率的ではない。
ある程度の目星をつけて、そこを集中的に調査しよう。
では、まず最初に、部屋を9つのブロックに分ける。
OK。
Aブロック~Iブロックが決まった。
次に、どのブロックから調査を始めるのか?
それは、タロット占いで決めよう。

「アホらし」。
頭の中をリセットし、何となくだが、こたつの周辺を調査。
すると、「お…、いきなりあった…」。
何という勘の鋭さ。
我ながら引いた。

フェイスカバーを首に巻き付け、ハンドルを押して玄関を出る。
やっと走れる状態になった。
ゆっくりと東へ進み、武庫川サイクリングロードに。
松の木を見ながらバックポケットからスマートフォンを取り出し、Stravaを起動。
「スタートしよかぁ」。
口と鼻、頬をフェイスカバーで覆い、令和3年初ライドが始まった。

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