(14)こんにゃくローディー、ロードバイクデビューの日

初めて乗るロードバイク。
BRIDGESTONE ANCHORのRFA5を購入した帰り道。
家までの距離は、約15㎞。

サドルに股がると、ハンドルがとても遠く感じる。
ママチャリの場合、胸に近い位置にハンドルがあるし、クロスバイクのフラットバーハンドルは、軽く手を伸ばせば握れる。
ロードバイクの場合は、前傾姿勢をとることが前提なのだろう。
上体を前にすることで、ハンドルのブラケットをなんとか握る。
それにより、視線が低くなり、普段走っているなんてことない道路が新鮮に感じた。

少し走ってみると、思ったよりタイヤが細いことに気づく。
クロスバイクのタイヤに比べ、たかが数㎜程度細いぐらいに考えていたが、甘かった。
サドルに乗った状態で前輪のタイヤを見ると、まったく別物だ。
細い。
実際、車道の左端を走り側溝のふたを踏んだ時、前輪が軽くスリップしてヒヤヒヤした。
ロードバイクを買って数十分で死亡。
それを回避できたのはよいが、先が思いやられる。

買ったばかりのチェーンクリーナーやパーツクリーナーなど、荷物を背負って走るのがとにかく負担で、立ち止まっては、たすき掛けにしている買い物袋の位置を調整した。
特に、フロアポンプ(空気入れ)は、重い上に幅をとる。
袋から突き出たフロアポンプのせいで、俺は、背中に刀を背負っているハットリくんのようなビジュアルになり、妙に間抜けだ。
「走るのに邪魔やし、ハットリくんみたいになるし、こんなもん捨てて帰ろう」というわけにもいかず、「これだけは事前に買っておけばよかった」と後悔した。

それと、もうひとつ困難だったのが、慣れないドロップハンドルを操作すること。
ハンドルを握る手がふにゃふにゃして、真っ直ぐ走ってくれない。
こうなるのも、ロードバイクに乗るフォームを十分理解していないことや、前傾姿勢に慣れていないことなど、原因はいろいろ考えられる。
特に、「ハンドルを握るために手を縦にする必要がある」という点が、慣れていない上に、ものすごく違和感があった。
ママチャリでもクロスバイクでも、手を横にした状態でハンドルを握ることができる。
だが、ロードバイクの場合は、手を縦にして、ブラケット(ドロップハンドルのとがった部分)に添えるのが基本ポジション。
その基本が、とてつもなく難しく感じたし、今すぐどうなるものでもない。
仕方がないので、ふにゃふにゃと走ったが、車道だと身の危険を感じる上、車のドライバーにも余計な神経を使わせて申し訳ない気がする。
俺は、車道を走るのはやめて、徐行しながら歩道をふにゃふにゃ進み、家に向かった。
初めて乗った感想は、「ただ苦労しただけ」。

※この記事は、2019年1月22日、俺が別のブログに投稿した文章を、加筆、修正したものです。

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