(798)ロードバイクに乗って、「朝活」してみました…?

「朝活」
去年の5月にtwitterを始めて以来、ちょくちょく目にしたワード。
「朝活」
毎朝、ロードバイクに乗って走ることが1日のルーティン…の人がいるらしい。
ストレートに、「俺もせな」と思った。
まぁ、朝、ロードに乗って出勤…は、今まで何度も経験している。
しかし、ロードに乗ることだけを目的に、早朝、家を出る…は無い。
「俺もせな」
ある土曜日の晩、スマートフォンのアラームを3時半にセットした後、いつもより早く布団に潜り込んだ。

03:30
アラーム鳴動。
不快感を覚え、目を覚ます俺。
「おい、何時やと思ってんねん?」
「何が『朝活』じゃ。アホくさ」
「こんな時間に起きて走ったら、却って体に悪いわ」
アラームを止め、目を閉じようとした…ところ、「起きろ!」。
もうひとりの自分から、叱責を受けた。

顔を洗い、頭をすっきりさせ、「よし、『朝活』しよか」。
サイクルジャージに袖を通しながら、ふと、ベランダに目をやる。
「外、真っ暗やな…」
当たり前だ。
何時だと思っているのか?

「暗い時間帯に走るとなぁ、視界が悪いせいで事故に遭うかも知れんよなぁ」
「うん、暗い道は危険や」
「趣味で怪我するんも嫌やしなぁ」
しない言い訳、できない言い訳が脳内を駆け巡り、ジャージを脱いで布団に入る。
一応、アラームは6時にセット。

中途半端に起きたせいか、どうも眠れない。
ただ目を閉じて、布団の中でゴロゴロ。
そして、思う。
「あぁ、何か面白いことないかなぁ?」
あるわけがない。
俺はゴロゴロしているだけなのだ。
面白いことなど、あるわけがない。

06:00
アラーム鳴動。
寝ているような、起きているような、何かスッキリしない時間が終わった。
ふと、ベランダに目をやると、朝日が昇っている。
「よし、『朝活』しよか!」
サイクルジャージに袖を通し、ソックス、パンツ、アイウェア、グローブ…、準備OKだ。
ロードを担いで玄関を開ける。
と、「寒いわ」。

「こんな寒い中を走ったら、風邪引くかも知れんなぁ」
「それはあかんわ。風邪なんか引いたら、仕事に支障を来す」
「うん、『趣味が原因で風邪を引いて、仕事はできません』は、あってはならん」
再び、しない言い訳、できない言い訳が脳内を駆け巡り、俺は布団に入った。

09:00
布団の中で、だらだら…だらだら…と過ごす。
が、「さすがにあかんやろ…」。
だらけ切った自分をあまりに情けなく思い、「よし、『朝活』行こか!」。
布団から出る…と、テーブルの上に置かれた文庫本が目に入った。

「双葉文庫 1964年のジャイアント馬場 柳澤健」
手に取る。
「そういや、この前読んだところからの続き、気になるなぁ」
パラパラとページをめくり、栞を探しつつ、布団に戻る俺。

11:00
「なるほど」
「なるほど」
ジャイアント馬場を中心に、1950代~60代の日米マット界が分かりやすく記されている。
「う~ん、なるほど」
唸りながらも、「今、この本を読む必要があるんか?」。
もうひとりの自分にそう言われ、「確かにそうですね」。

「よし、『朝活』行こか!」。
顔を洗い、ジャージに袖を通し、ロードを担いで玄関を出る。
行き先は、武庫川サイクリングロード。

クランク回し、そして思う。
「午前11時台に走るのを、『朝活』っていうんか?」
「まぁ、一応、午前中やから、『朝活』でええんちゃうか」
「そっかぁ?でも、何かが違うねんなぁ」
「何かが?」
「うん。『朝活』してる人のツイート見てたら、日が昇る写真とか目に付くんやけど、今、思いっ切り、昼の景色やで」
「考えすぎや。まだ午前中やから、『朝活』でええ」
「そういうもんか…?」
クランクを回しながら、俺はもうひとりの自分と話し続けた。

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