(896)酒とサイクリングを天秤に掛ける-2

ビールをグラスに注ぎ、喉に流し込む。
「あぁ…」
「あぁ…」
「平日の昼間に飲む酒、ほんま最高やわ!」
しかし、本来ならば…だ。
この時間、俺はロードバイクに跨がって、近所のサイクリングロードを走っていたはず。
でも、もういい。
飲もう。
心行くまで飲もう。

「お待たせしました」と、おばちゃん店員。
お待ちかね、「きもの旨煮」が来た。
そのひとつを口に含み、恐る恐る顎を動かす。
「うん、大丈夫」
肝を扱う店でも、下手くそな店はパッサパサの肝を提供する。
その点、この「正起屋」は問題無し。
まったく問題無し。
また、肝が持つ独特の臭みや癖が少なく、「私は肝が苦手です」という人にも受け入れられる(と思う)。
ただ、俺のような「肝が大好きです」というタイプには、少々物足りない気もした。
まぁ、美味いんですけどね。

「次は何にしよ?」
メニューに目を通し、考える。
「肝、串でも食っときたいなぁ」
飽くまで俺個人の考えだが、店の技量を見極めるには、肝を注文するのが一番良い。
焼鳥屋は、肝の焼き加減で決まる。
が、肝ばっかり食っていると、痛風になりそうで怖い。
「見極めるん、やめとこ」

「お!あるやんけ!」
気になったのが、「ささみわさび」。
もともと、俺はささみなど有り難がって食う習慣は無かった。
が、10年近く前だ。
ロードバイクに乗り始め、体重が一気に落ちた時期から、有り難がってささみを食うようになった。
もうね、アスリートになった気分。
自分に酔いしれまくり。
ただ、ささみそのものは美味い…とは感じない。
むしろ、不味い。
そんな時に…だ。
たまたま訪れた焼鳥屋でささみわさびを注文したところ、「めちゃめちゃ美味いやんけ!」。
感動したね。
「ささみ」と「わさび」の組み合わせが、こんなに美味いとは。

それまで、俺の中で「焼鳥No.1」といえば「皮タレ」だった。
「皮塩」ではない。
「皮タレ」。
タレが皮にまとわりつき、こびりつき、ジャンクで美味い。
一方、ささみわさびだが、方向性としては真逆。
しかし…だ。
ささみわさびは美味い。
美味いものは美味い。
理屈では無い。

と、記事をここまで書いて、「俺って絶望的にどうでもええ話をしてるよなぁ」。
そんな気がした。
が、どうせ3人ぐらいしか読んでいない。
続けよう。

「ささみわさび…と、あと何か頼もかぁ」
「考えるん、面倒くさなってきたなぁ」
「面倒くさいから、『ねぎま』でええかぁ」
おばちゃん店員を呼び、注文する。

「お待たせしました」
まずは、ささみわさび。
串を手に取り、口に含む。
「美味いわぁ」
「これは美味いわぁ」
「ほんま美味いわぁ」
「俺の人生で、不味いささみわさびなんて食ったこと無いわぁ」
「美味いわぁ」
淡白なささみに、わさびがほどよく効いている。
「絶妙やな」
出来ることなら、500本ぐらい食いたい心境。
「美味いわぁ」
「美味すぎるわぁ」
あと、ねぎまの方は、特に印象が残っていない。

つづく

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