(897)酒とサイクリングを天秤に掛ける-3

ささみわさびを堪能した後、またメニューを手に取る。
「次は何をいっとこか?」
「ピーマン肉詰…、レンコン肉詰…、この辺りも気になるなぁ」
気になる。
確かに気になる。
ただ、もっと気になるものがある。

アクリルパーティションを挟み、隣に座るスーツ姿の男性。
彼の食べている弁当が気になる。
「そぼろご飯、めっちゃ美味そうやなぁ」
「俺も食いたいわぁ」
そして、「はっ!」。
人が食べるものをじろじろ見るのは、はしたない行為だ。
メニューに視線を戻す。

さて、気を取り直して「とり弁当B」を注文したい…ところだが、ちょっと待て。
ビールを飲んで焼鳥を食った後、〆に弁当はおかしい。
違和感を覚える。
〆にお茶漬けや鶏スープなら分かるが、弁当は違う。
店員にも、「え?」という顔をされるだろう(考えすぎか)。
それは避けたい。

仕方が無い。
今回は、選択にミスがあった。
進行にミスがあった。
本当に残念だ。
が、ちょっと待て。
もう一度 、メニューを確認する。
「あるやんけ!テイクアウトの弁当が!」

テイクアウトのとり弁当。
これはいい。
目を閉じて考える。
まずは、そぼろご飯だけを味わおう。
そぼろご飯におかずなど不要だ。
残ったおかずは、酒のつまみにしよう。
本当の〆は、カップ味噌汁でも買って帰ればいい。

店員に注文する際も、普通に注文しない。
「俺は焼鳥とビールで満足してるけど、家で俺を待つ家族のために、テイクアウトの弁当を買うんですよ」
そう口には出さないが、雰囲気が伝わる注文の仕方を心掛ける。
OK。
「あの~、すみません。(家で待つ家族のために)とり弁当をテイクアウトでひとつ」

誰も待っていない家に着いた。
ひとり二次会開始。
「いいねぇ」
弁当の箱と向き合い、頷く俺。
「箱は小さいけど、この中には美味いもんが詰まってるんやろなぁ」
「もうね、箱からして期待させてくれるねぇ」

蓋を開ける。
「まず、見た目は期待に応えてくれたねぇ」
「うん」
さて、当初の計画通り、そぼろ部分のみを食べ進めよう。
「OK!美味いし腹も膨れるし、文句の付けようが無いわぁ」
「高くないのに、最近食った弁当で最高クラスの味やで!」
次におかず部分。
安物のウイスキーを用意し、ちびちび飲んで、ちびちび食べる。
ちなみに、おかずの内容は、唐揚げ、鳥の磯辺揚げ、玉子焼き、昆布。
バラエティに富んでいる印象を受けた。

しばらくして、ほろ酔い気分に。
そして、思う。
「これ、十分美味いけど、新幹線に乗ってる時に食べたら、もっと美味く感じるやろなぁ」
「今度、新幹線に乗る時、正起屋に寄って買って行こかぁ」
「ええなぁ」
ちなみに、俺には新幹線に乗る予定など無い。
阪神電車に乗る予定しか無い。

書き終えて、「『ロードバイク』、何も関係無いやんけ!」と思いましたが、よかったら押してね。
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