(912)ロードバイクに乗った後、北極星のオムライスを食べる-1

「ちょっと走りに出よかぁ」と、当も無く近所をぶらぶら。
距離もスピードもしょっぼいが、1時間ほど脚を回したところで達成感を味わい、「俺はよく頑張った」。
家に向け、またぶらぶらと走る。

頭の中は、「帰ってから何を食おかぁ」。
やはり、ここは王道中の王道、王将で餃子にビールか。
いや、焼鳥も食いたい。
または、唐揚げ弁当。
適当な店で唐揚げ弁当を買って帰り、家で宴会(ひとり)するのもいい。
どうする?

考えながらクランクを回していると、ふと浮かんだのが「北極星」。
オムライスで有名な洋食屋だ。
大阪で創業し、今年で100年になる(と何かで知った)。
ちなみに、北極星はオムライスの元祖、発祥の店。
ただ、東京にもオムライス発祥の店があるらしいので、ここは間を取って、名古屋の適当な洋食屋を「オムライス発祥の店」とすれば、丸く収まって良いかと思う。

さて、ここで「俺とオムライス」をテーマに語りたいと思う。
勿論、ニーズが無いことは承知している。

まだ、小学校に入る前のこと。
俺は、朝から晩まで、母親が仕事する事務所で過ごした。
まぁ、上層部を身内で固めた会社だし、工場に従業員は多数いたが、事務所は母親と伯母だけ。
何かと融通が利き、子供を職場に連れて行ってもOK。
そんな環境だった(と思う)。

当時の俺の日課は、事務所の隅に陣取り、不要になった書類の裏に電車の絵を描き続けること。
今思うと、「飽きへんか?」と「暗すぎるやろ?」だが、それが当たり前と思っていた(ような気がする)。

書類の裏に長方形を書き、その下に車輪を4つ。
そして、窓とドア。
これでベースは完成。
「OK。一丁やったろか」
ラインを引いたり模様を書いたりして、独創的なデザインに仕上げる。
「イマイチやなぁ」
また書類の裏に長方形を書き、車輪を4つ。
次の車両に取り掛かるわけだ。

と、「ご飯食べに行こか」。
昼になり、母親と伯母に連れられランチに出る。
その時、よく通ったのが北極星。
事務所の近くにある、北極星の支店。
ここでオムライスを何度も食べたが、「めちゃめちゃ美味いわぁ」という印象は無い(飽くまで幼少期の記憶ですよ)。
北極星よりも…だ。
これまた近所にある潰れかけの蕎麦屋で、親子丼を食った時の方が感動した。
大いに。

時は流れ、小学校に入る。
入ると同時に鍵っ子になる俺。
土曜の昼、学校から帰ると、家には誰もいない。
テーブルの上には、母親が作ったオムライス。
今の俺は、冷めたご飯を食べられないが、当時の俺は冷めたオムライスを食べながら「美味いわぁ」と思った。
「吉本新喜劇」か「ノックは無用!」を観ながら。

「オムライスは、家でも十分美味いものが食える」
子供ながらにそう確信し、また時は流れ、俺は大学生に。
ある日、友人と心斎橋をうろついていると、「何か食おか」となり、「北極星でオムライス食おうや」。
友人が提案してきた。
俺からすると、「金払ってまでオムライス…はないやろ。こいつには常識が欠落しとんなぁ」だ。
ただ、必死になって拒否するような事柄でも無いため、「ええよ」。

本店は、確か、やたら貫禄のある日本家屋だった(と思う)。
「金払ってまでオムライスかよ」。
納得できぬまま中庭を眺めていると、「お待たせしました」。
見た目、何の変哲も無いオムライスが運ばれ、「吉野家やったら大盛食ってもお釣りが来るのになぁ」。
不満を抱えつつ、一口。
「美味いやんけ…」
卵のとろとろ感が絶妙で、また、卵とライスが一体感が素晴らしい。
二口。
「めちゃめちゃ美味いやんけ!」

「北極星のオムライスには価値がある」
それを痛感し、俺は考えを改めた。
が、西宮市で独り暮らしを初めてから、行けない。
北極星が近所に無い。
と、嘆いていたところ(たまにね)、できたのだ。
家の近所に、北極星がオープンしたのだ。

つづく

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