(967)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~出発するにあたって~

ロードバイクに乗って加太を走る。
そのことに、以前から興味があった。
ちょっとした憧れもあった。

飽きずにこのブログを読んでくれている、許容範囲の広い人は知っていると思うが、俺は何度か和歌山を走っている。
大阪の南側にある、うちの墓へと走り、タオルで墓石を磨いて花を添え、線香を上げる。
その後、さらに南へと進み、孝子峠を越えて和歌山市内のホテルへ…だ。

「墓参りを含む和歌山ライド」の際、いつも悩む。
途中にある交差点で、いつも悩む。
左へ進めば孝子峠、そして和歌山市の市街地。
右に進めば、加太。
まぁ、予約しているホテルへ向かうため、交差点を左に曲がるが、その度に「加太も走りたいよなぁ」と思った。

加太について、詳しく説明できる知識は無い。
はっきり言って、無い。
「加太は漁業と観光の町です」
その程度だ。
ただ、高校時代、友人とキャンプで訪れている。
いかにも田舎っぽい駅と小さな町、山と海。
記憶の中に、何となくのんびりとした景色が残っている。
「ロードに乗って、走ってみたいよなぁ」と思える景色が残っている。

さて、前回の記事に書いた通り、知り合いのNさん(50代 男性)が、真鯛を釣りに加太へ行くかも知れない。
俺とロードも車に乗せてもらえるかも知れない。
となると…だ。
念のため、走るコースを決めておくべき。
「加太 サイクリング」や「加太 観光」でGoogle検索し、情報を収集する。
「おぉ…」
人形供養の淡島神社。
拝殿の周りには数えられないほどの人形が並べられ、他では見られない光景だ。
「行くしかないよな…」

また、Googleマップで往復100㎞の範囲を確認すると、市街地にも和歌山マリーナシティにも行けるようだ。
余裕で。
「なるほどな」
「うん、決まりやな」
そう思ったが、ちょっと待て。
気になる。
「友ヶ島」が気になる。
俺には、廃墟や戦争遺跡サイトを閲覧する趣味があるため、何となく知っている。
友ヶ島。
それは、砲台跡が残る無人島。

「淡路島と違って小さい島やろから、大した距離は走られへんよなぁ」
「でも、走ってみたいな。加太からのフェリーにロードを積んで、走ってみよか。友ヶ島」
そう思った。
ところが、少し調べて「あかんわ…」。
そもそも、無人島なのだ。
舗装路なんて無い。
ロードでは走られない。

となると、加太を中心にロードで走って、マリーナシティへ…だが、やはり気になる。
一度、訪れてみたい。
友ヶ島を観光してみたい。

「う~ん」
悩んでいると、Nさんよりメールが入った。
「加太、行きましょう。日にちについてですが…」
4つほど候補を提示され、俺が選ぶ。
「8月3日の水曜日でお願いできますか?」
「はい。では、5時に釣りを始めたいので、3時半にいつもの待ち合わせ場所で」
「分かりました。宜しくお願いします」

8月3日、朝の2時に起きる。
「普通の人間、寝てる時間やで…」
これだから、釣り人と行動を共にするのは辛い。
とりあえず、風呂に入って眠気を覚まし、そして考える。
「どうしよ?」
「ロードに乗って加太を中心に走るか、ロードには乗られへんけど友ヶ島へ向かうか」
結果、考える行為そのものが面倒になり、「友ヶ島にしよか」。

3時20分頃、待ち合わせ場所に着くと、Nさんの車が止まっていた。
「おはようございます」
「おはようございます」
「あれ?ロードはどうしたんですか?」
「今日は走らんときますわ。加太からフェリーに乗って、友ヶ島に行きたいな…と」
「フェリー?フェリーの時間は?」
「第一便は9時なんで、それまでは釣りの見学をさせて下さい」
「はい、それは結構ですけど」

ちょっとした立ち話の後、助手席のドアに手を掛ける。
と、「なんや…。誰かおる…」。
ドアの向こうには、俺に会釈する男性。
よく見ると、忘年会などで何度か顔を合わせたYさん(50代)だった。
「あ、どうも」
会釈を返し、後部座席に座る。
「他にも人を誘ってるんやったら、先に言ってくれよ」と思いながら。

つづく

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