(968)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~加太に着いた~

「さっむいわぁ…」
ゆっくりと目を開き、両手で腕をさする寝起きの俺。
「あの、後ろ、寒過ぎるんですけど」
運転中のNさん(50代 男性)に話し掛ける。
「天井を見て下さい。分かります?何かあるでしょ?風向きや風量を調整できますよ」
「はぁ」

ぼんやりと窓の外を眺め、ふと思う。
「今、どこなんやろう?ここ、どこなんやろう?」
スマートフォンで時間を確認すると、5時前。
予定通りに進んでいるなら、もう加太は近いはず。
「ちょっと先にコンビニがありますけど、寄りますか?」とNさん。
「お願いします。あの、加太は近いんですかね?」
「はい。港もすぐですよ」

「コンビニ、着きましたよ」
駐車場で車を降り、「ちょっと行ってきますわ」。
とりあえず、おにぎりをひとつ買っておきたい。
おそらく、友ヶ島を歩けば汗まみれになり、食欲も無くなるだろう。
ただ、ちょっとしたものは口に入れた方がいい。
「どれにしよか?」
「ま、シーチキンでええか」

5時過ぎ、港の駐車場。
「あ~、疲れた。ほとんど寝てたけど」
車の外で、特に意味も無く屈伸をする。
と、「釣り場の様子を見てきます」。
Nさんはそう言い残し、小走りで防波堤の方へ。

「ねぇ」
車に戻り、助手席のYさん(50代 男性)に話し掛ける。
「Yさんは、加太で釣りをした経験、あるんですか?」
「いえ、無いですよ」
「はぁ、そうですか」
彼とは、これまで、飲み会で顔を合わし、親しく会話を交わしたが、素面の時にふたりで話すと、いつもぎこちない。
会話が弾まない。
かと言って、嫌いな人ではない。
無駄に自分語りをしたり、上から物を言うタイプではないため、人を不快にさせない。
基本的には、いい人だと思う。
ただ、会話が弾まない。

重苦しい車内の空気…をお互いに感じ取り、二人とも車から降りる。
「俺、そこら辺を散歩してきますわ」
「自分は、釣り場を見てきます」
「では」
駐車場を出て、海沿いの道を歩く俺。

「参ったなぁ」と思う。
散歩するにしても、行く当てが無い。
「何か面白いこと、あれへんかなぁ」
ちんたら、ちんたらと歩く。

と、右手に、誰かのブログだかツイートで見た(ような気がする)モニュメント。
「あれは…何やっけ?」
自転車マークに、サイクリングコースの地図か。
「KADA CHOSHI 1400KM」とある。

「あぁ、分かったわぁ」
千葉の銚子と和歌山を結ぶ、「太平洋自転車道」のモニュメントだ。
この上に自転車を乗せ、紀淡海峡を背景に記念撮影できるらしい。
「いいねぇ」
ここで、俺のBianchi ARIAの写真を撮って…だ。
不人気ブログに掲載すれば、少しは見映えが良くなって、人気も出るだろうか?
うん、無理か。

まぁ、この不人気ブログはさておき、モニュメントとロードバイク。
それを収めた写真を撮りたい。
1枚、撮っておきたい。
しかし、手元にも足元にもロードは無い。
そう、今回は、ロードに乗って走る旅…ではなく、ロードには乗らず、友ヶ島を歩く旅なのだ。

つづく

いつも読んでくれて有り難うございます。
本当に申し訳ございませんが、癖なんでしょう。
前置きを長々と書いてしまい、「その友ヶ島には、いつ着くねん?」と、書いている本人も呆れています。
まぁ、どうせ大した話ではありません。
気長に読んでもらえたら助かります。
さて、それはそれとして、即、押してね。
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