(974)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~フェリーの中~

マスクを外し、フェイスタオルで頬を拭く。
何もせず、ただベンチに座っているだけで、嫌がらせのような暑さを覚える。
「そろそろ、出航かなぁ」
スマートフォンで時間を確認。
「もう、9時前やなぁ」
一便の出航まで、あと少し。

「にぃ、しぃ、ろぉ、はぁ」
改札口に並ぶ人を数える。
「30人ぐらいか」
「定員100名やから、余裕やなぁ」
「今まで不安に押し潰されそうになったんは、一体、何やったんやろか?」
そんなことを考えていると、9時になった。
係員に乗船券を見せ、桟橋へと進む。

ロードバイクと一緒…ではないため、スムーズに乗船。
「どこの席に座ろか?」と悩むことも無く、ガラガラの船内を歩き、適当な席へ。
「やっと…やなぁ」
「やっと乗れたわぁ」
「あぁ、随分と疲れたわぁ。精神的に」
席にもたれかかり、ペットボトルの水を口に含んで出航を待つ。
「おぉ、動き出したで」

加太港から友ヶ島まで、約20分。
20分など一瞬だ…と言いたいところだが、俺はひとり。
ひとりで海を眺めても、退屈で仕方が無い。
喉は渇いていないが、ペットボトルの水を何度も口に流し込んだ。

「これ、何やろ?」
前部席背面のネットに目をやると、金髪の姉ちゃんが描かれたパンフレット。
手に取って、じっくりと確認する。
「何や?『サマータイムレンダの公式アプリが登場』って!?」
「おぉー!『友ヶ島や和歌山市を巡るスタンプラリー』って、これは熱い!」
「巡ったるで!もう、すべてを事細かに巡ったるで!」
「ほんで、『キャラクターと写真が撮れるARカメラ』とは…、何というサービス精神!」
「俺、ひとりやけど、撮れるんかな?」
「で、更に『プレゼントキャンペーン』まであるとは、まさにサービス精神の塊!」
「缶バッチ、500個ぐらいGETしたる!」
とまぁ、脳内で盛り上がったが、俺はこのアニメを観たことが無いんですけどね。

ちなみに、帰ってから調べたところ、「サマータイムレンダ」の舞台は、友ヶ島をモデルにしているらしい。
それにしても、「友ヶ島を舞台に…って、目の付け所が素敵やなぁ」と感じ、更に調べたところ、作者は和歌山出身であると。
なるほど。

ネットにパンフレットを戻し、窓の外を眺める。
「大きい島が見えてきたなぁ」
「あれが友ヶ島かぁ」
「俺の友ヶ島やぁ」
まぁ、初めて訪れるんですけどね。

つづく

いつも読んでくれて有り難うございます。
これからも宜しくお願いします。
次回より、やっと友ヶ島に足を踏み入れます。
では、景気づけに押してね。
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コメント

  1. トマジ より:

    9位ですよ!
    一桁ですよ!

    • krm より:

      応援して頂いてるおかげですね。
      いつも有難うございます。
      これからもお願いします。