(982)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~ワンランク上のおっさんは、〇〇〇がいても廃墟を楽しく探索できるー!~

カリカリカリ…。
足元に目を向ける。
瓦礫に埋もれる床を、小さな何かが走った。
「何やろ?」
確認すると、お化けより怖いものを見た気分に。
「うっわ、最悪や…」
「ほんま、これは全く想定してなかったわ…」
「ほんま、勘弁してくれよ…」
「ここ、ムカデおるやんけ…」

虫が苦手な俺にとって、テントウムシのような可愛い虫ならまだしも、ムカデと同じ空間にいるのはハード。
地獄すぎる。
本当に、あり得ないことだ。
「うん、出よう」
素早く決断し、踵を返す…タイミングで、もうひとりの俺が口を開いた(脳内でね)。
「アホ、ちょっと待て」
「このクソ暑い中、わけのわからん道を歩いてきて、やっと着いたのにやなぁ、20秒で終わりか?」
「旧海軍聴音所跡の探索は、たったの20秒で終わりか?」

困難とは向き合わず、直ちに回避する。
つい、生き様がストレートに出てしまったが、もうひとりの俺の言葉で目が覚めた。
「せっかく来たんや。全部回ろう」
「ワンランク上のおっさんは、ムカデがいても廃墟を楽しく探索できるー!」
自分を鼓舞し、次の部屋へと進む。

正面には、大きな机(台座?)。
「なるほど」
ここは聴音所跡だ。
近海を航行する潜水艦のスクリュー音。
それを感知する機材が置かれていたのだろう(想像ですが)。
写真を撮り、また次の部屋に向か…おうとしたところで、「カリ…」。
天井から異音。

気のせい…と思いたいが、確かに聞こえた。
「これはまずいな…」
ムカデが天井を這っているかも知れない。
また、「ムカデが1匹いたら、もう1匹いる」。
そんな、諺のようなフレーズを何処かで聞いたような。
天井を見上げ、確認する。
「セーフ」
一応、下を向いて足元を確認。
「セーフ」

ほっとしたのも束の間、頭の中がネガティブなイメージに支配された。
もしも、もう1匹のムカデが天井から落ちてきて、頭の上に乗ったら。
もしも、もう1匹のムカデが天井から落ちてきて、首回りからTシャツの中に入ってきたら。
ヤバい。
もう、想像しただけで頭がおかしくなりそうだ。

率直な気持ちとしては、「ランクみたいなもん、もうどうでもええわ。全然、楽しないし」。
ただ、一応、全てのスペースを回っておきたい。
奥へと歩き、Twitterやブログ用の写真を撮り、一歩進むごとに天井と足元を確認。
それを繰り返す。
途中から、作業のように思えてきた。

旧海軍聴音所跡。
滞在時間2分。

つづく

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コメント

  1. ほのすけ より:

    これ…写ってます?
    3枚目の写真、真ん中に人、右の窓?にもそれらしきものが…

    • krm より:

      画像を拡大し、確認してみたところ、真ん中の窓の外に、黒髪の男性の顔(上半分)に見える部分がありました(さらに拡大すると、落ち枝と影でしたが)。
      ほのすけさんが言われる「真ん中に人」とは、そのことでしょうか?
      また、「右の窓」ですが、自分の方では見当が付きませんでした。
      本当に気になります。