(985)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~彼女のマグマ~

孝助松海岸。
風は吹かないが、眺めているだけで心が涼しくなる。
クソ暑い中、山の中を歩き回ってきた俺にとって、ちょっとしたご褒美だ。
有り難い。

と、視界の端に人影。
「誰かおるなぁ」
「久々に人間を見た気がするわぁ」
「てか、あら?あの人、桟橋近くで会った、ひとり旅の姉ちゃんちゃうか?」

「お嬢さん、おひとりですか?」
彼女の背後から、優しく話し掛ける。
「もし、宜しければ、僕と一緒に第2砲台跡まで…いかがですか?」
「まぁ、それは助かりますわ。私、友ヶ島を訪れるのは、今日が初めてですの」
「なら、僕で良ければどこへでもご案内しますよ。友ヶ島には、もう200回は訪れていますからね。この島は、僕の庭のようなものですよ。フッフッフッ…。ハッハッハッハ。キキー!!」
「とても頼もしいですわ。是非、お願いします」
「分かりました。お任せ下さい」
「あ、あの…。もうひとつ、お願いがあるのですが、甘えても宜しいでしょうか…?」
「もうひとつのお願い…とは?」
「はい…。今、私の体の芯が火照っておりますの…。それが、もう、マグマのように流れ出しそうですの…」
「お嬢さん、事情は分かりました。では、あちらの方へ」
彼女の腰に手を回し、近くの木陰へと歩く。
ゆっくりと。

さて、妄想を終えたところで、第2砲台跡へ向かいたい。
ルートは2つ。
気は進まないが、山側のルート。
そして、蛇ヶ池沿いの平坦ルート。
もう、山は嫌だ。
できれば、平坦ルートを選択したい。
ただ、途中から崩落した道に出る(はず)。
おそらく、通行止めになっているだろう。
しかし、抜け道があるかも知れない。
淡い期待を抱き、平坦ルートを選択。

山道を登ったり下ったり…は、もう懲りた。
平らな道を歩きたい。
草むらのところどころに立てられた、「マムシ 注意」の看板が少し気になったが、「熊よりかはマシ」。
そう自分に言い聞かせ、ひたすら進んだ…ところ、「これより先 通行止め」。
とんだ無駄骨となった。

来た道を戻り、山道の入口へ。
もう、傾斜を見ただけで吐き気がする。
「クソ暑い中、また登らなあかんのか…」
「ほんま、うんざりやわ…」
「はぁ…」
仕方が無い。
俺は、奥の手を出した。
「バンゲリング ベイ ON!」
テテテッ テッテテッ
テテテッ テッテテッ

つづく

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