(992)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~別世界~

第3砲台跡。
案内看板の前で立ち止まり、フェイスタオルで顔を拭きながら、その内容に目を通した。
が、暑さのせいで集中力や理解力が欠落している。
頭に入ってこない。
「前にネットで調べたら、煉瓦造りの迷宮みたいな画像があったな。まぁ、そういう場所なんやろ」
「まぁ、そういうことや」
「それでええ」

案内看板を離れ、少し進むと、地下への階段。
ドラクエ感覚で、「気になるねぇ。好奇心、くすぐられるわ。下りよ、下りよ」と思ったが、ちょっと待て。
一度、冷静になって考えたい。
まず、地下にお化けはいるか?
俺は怖い話が大好きだ。
ただ、自分が怖い目に遭うのは嫌。
次に、地下に虫はいるか?
俺は虫が苦手だ。
売ったら金になるような虫以外は、本当に無理だ。

「お化けと虫、おるかなぁ…?」
「う~ん」
しばらく考えたところ、「中に入らな分からんやろ」という結論に達した。
「はい」
階段を下りる。
一段、また一段と下りる。
と、何段目かは忘れたが、急にひんやり。
冷気を感じる。
「あぁ」
お化けが出る空気、雰囲気で無い(と思う)。
まぁ、弾薬を保存するため、建物自体がそういう構造なのだろう。

煉瓦の通路を少し進み、足を止める。
「あら?灯りが見えるな」
おかしい。
ネット情報によると、第3砲台跡は真っ暗のはず。
だからこそ、俺はNさん(兵庫県在住 50代 男性)から懐中電灯を借り、また、念のためVOLT400を持参した。
「何や、荷物になっただけやんけ…」

また少し進み、右手には扉の無い入口。
入ってみると、煉瓦に囲まれた部屋。
奥に照明がある。
「ここは、弾薬庫やろか?」
正直、見所をあまり感じなかったが、涼しくて快適な空間に思えた。
「立ってるだけで汗が流れ出す、地獄のような外とは別世界やわ」

「ちょっと休憩しよか」
その場にしゃがみ、そしてうなだれ、体力の回復に努める。
「あぁ、ほんまに居心地ええわぁ」
「夏の間、ここに住みたいわぁ」
「まぁ、それはそうと、他の観光客が入ってきたら、俺を見てびっくりするやろなぁ」
「お化けにびびってた俺が、お化けに間違えられるとは、これはおもろい!」
「ブログに書こ!」
「さらに、落語に落とし込も!」

ちなみに、旅の後も第3砲台跡についてネットで調べたところ、ある記事に「天井を見上げるな」とあった。
どうやら、大量のカマドウマが張り付いているらしい。
俺は気付かなかったが、「休憩してる時、真上には…」。
考えただけで気持ちが悪くなった。

つづく

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