(993)ロードバイクには乗らず、友ヶ島を歩く~カッ…カッ…カッ…~

照明に照らされた、細い煉瓦の通路。
突き当たりには、外光が差し込むスペースが見えた。
「中庭やろか?」

地面に円形の大きな溝がふたつ。
おそらく、360°砲撃可能な砲座が設置されていたのだろう。
まぁ、今ではその「跡」が残るだけで、何だろう?
少し勿体無い気がする。
「何か再利用でけへんやろか?」
考える。
例えば、中華料理の回転テーブルに改装するとか。
弾薬庫には、料理を並べてビールサーバーを設置。
戦争遺跡としての価値は失うが、「ビアガーデン第3砲台」としてリニューアル。
観光客の増加に繋がるはずだ。
ナイスアイデア。
是非、和歌山市に検討してもらいたい。

と、ここで「ちょっと待てよ」。
俺は、今までロードバイクで和歌山市を走り、そのたびに記事を書いた。
まぁ、今回はNさん(50代 男性 釣りが好き)の車だが、友ヶ島をメインに和歌山市の観光名所を書いている。
が、なかなか来ない。
和歌山市観光大使のオファーが、なかなか来ない。
「そろそろかな?」
「もう、そろそろちゃうか?」
「明日ぐらいかな?」
そう思いながら、ただ待つだけの日々が続いているわけだ。
本当に、これはどういうことだ?
既に、大阪市、神戸市、尼崎市、西宮市、鳴門市、徳島市、さいたま市からのオファーが来ている…ような予感だけはしているのに、和歌山市からは何も感じられない。
早急に検討してもらいたいと思う。

辺りを見回し、自分の世界に浸っていると、耳元で「ブーン」。
飛び回る虫。
「トンボやったらええけど、ハチっぽいな…」。
通路に戻り、逆方向へ少し歩く。
「あら?」。
外光に照らされた、大きなふたつの円。
ついさっき見た景色。
「ここにも砲座があったんか」

ブログ用の写真を撮った後、「さぁ、行こかぁ」。
また次の通路に入り、短い階段を下る。
「カッ…、カッ…、カッ…、カッ…」
靴の音が地下施設内に響き、まるで映画館で聞くサウンドのよう。
「なんか、格好ええなぁ」
「ほんま、ええ音やわぁ」
「萌える…」

階段を下りたところで振り返り、駆け上がる。
「カッカッカッカッ…」
そして、またゆっくりと下る。
「カッ…、カッ…、カッ…、カッ…」
静寂の中に響く、俺の足音。
「あぁ、ええ音やぁ…」
「感じるわぁ…」
右手を胸に当てながら、「こういうのって、何フェチっていうんやろ?」と思った。

つづく

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