(1031)本とカレーそば。40代独身男性の休日。-2

サイクリングロードを往復する。
家に帰って着替えた後、「難波のジュンク堂へ行こか」。
駅に向かって歩き始めたが、「何…?めちゃめちゃ寒いやんけ…」。

震えながら分析する。
ロードバイクに乗る際、ペラペラでも暖かいアンダーウェアと長袖ジャージ、またはジャケットで何とかなる。
さほど着込まなくてもいい。
着込まなくても暖かい。
ただ、今の時期、普段着においては着込まないと寒い。
まぁ、「当たり前のことやんけ」だ。
分かっている。
が、ライドに出る感覚で普段着を選んでしまったため、今、俺は震えているのだ。
「バシッ!」
膝を叩く。
「なるほど!半袖Tシャツにペラペラのジャケット、寒いのは当たり前やで!」

自分なりに納得できたが、かといって寒さが和らぐわけでもない。
「参ったなぁ…」
家に戻り、半袖Tシャツを長袖Tシャツに、ペラペラのジャケットを厚手のジャケットに着替えたい。
しかし…だ。
既に3分ほど歩いている。
進んでいる。
帰ってしまうと、3分歩いた距離と労力が無駄になってしまう。
「うん…」
俺は進むしかない。
寒さに耐えながら。

電車に揺られながら、窓の外を眺める。
ホームに並び、電車を待つ人たち。
街中を歩く人たち。
流れる景色の中に登場する人たちは、皆、冬らしい服装だ。
何だろう?
疎外感を覚えてしまう。

「難波に着いたら、まず、温かいもんを食べよ」
「本屋、行く前に、温かいもんを食べよ」
「で、どこに行く?」
考える。
普段、難波で飲み食いする時は、焼肉屋か焼鳥屋。
酒が飲める環境だ。
それは都合が悪い。
今の俺にとって、かなり都合が悪い。
というか、危険だ。
食べながらも、ついつい飲んでしまい、「ご馳走さま~」の後、酔っ払って本屋を訪れるのは危険だ。
酔ったノリで、「ブードゥー教 入門」や「あなたもできる!ニットの編み方」など、素面の時には絶対に読まない本を買いそうだ。
ダメだ。

酒を切り離して考える。
と、ひらめいた。
「立ち食いそば屋、ええやん」
「温かいもん、食べられるわぁ」

難波。
この辺りには、ぱっと思い付くだけで、5軒の立ち食いそば屋がある。
俺の行き付けは「南海そば」だが、駅の中にあるため、改札をくぐらなければならない。
面倒くさい。
今日は南海電車に乗る用事が無い。
却下だ。

「じゃあ、行ったことがない店に行くんもええな」
「とりあえず、Googleのクチコミを見て決めよか」
スマートフォンの情報に目を通す。
「時間が無い時、サクッと食べれるお店です」
「サクッと食べる時にはオススメ!」
「サクッと食べられます」
「サクッと…」
「サクッと…」
「サクッと…」

「…」
参った。
「優勝」や「着丼」、「着弾」、「○○マン」と同じくらい、俺は「サクッと」という言葉に寒気を感じる。
「なるべく、クチコミに『サクッと』が少ない立ち食いそば屋へ行こ…」
そして、辿り着いた店は「天政」。

つづく

いつも読んでくれて有り難うございます。
これからも読んでもらえると嬉しいです。
また、ついでに押してもらえると嬉しいです。
↓↓↓↓↓

にほんブログ村 自転車ブログ ロードバイクへ
にほんブログ村

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする