(24)ロードバイクに乗って痩せ、ラーメンを食って太り、ロードに乗って…。

外からスズメのちゅんちゅん鳴く声がきこえたので、「もう、朝か。そろそろ起きよう」と思ったのだが、いまいち気がのらず、仰向けのまま布団の中でゆっくりしていた。
無意味に腹をさすっていると、あばら骨が浮き出ていることに気付く。
そして、顎のあたりをさわってみると、無駄な肉がだいぶ削がれたことを実感。
起き上がり、体重計に乗ってみると、61.4㎏。
痩せ型ではないが、俺の身長では平均体重だ。
とりあえずの目標は達成できた。

スポーツ自転車が趣味になり、1年と少し。
走れば走った分、食事に気を付ければその分、数字に反映された。
すべての努力は、着実に報われる努力だったのだ。
今思うと、ダイエットもけっこう楽しかった気がする。
体重計に乗る度に、少しでも体重が落ちていれば、「昨日の俺と今日の俺は違う」と感じ、自分に自信が持てるようになった。

その後、また少しづつ体重が増えだした。
ラーメン研究部に入ったせいだ。
友人Nさんと予定をあわせ、有名店に朝一番でならび、うまいラーメンを食べる。
部活以外、ひとりでいる時でもラーメンを食べる。
「腹へったなぁ。何食べようかなぁ。カレーにしよか、牛丼にしよか、蕎麦にしよか」ではなく、「どこのラーメンを食べようかなぁ」で悩む。
俺の中で、食事における選択肢は、ラーメン以外にはなかったのである。

当時、いろいろなラーメンを食べることで、自分のステータスが上がると考えていた。
完璧に常軌を逸している。
徐々に体重は増え、1年もすれば約65㎏になったが、その間もロードバイクに乗り続けたので、「65㎏程度ですんでよかった。耐えた」というのが、正直な気持ちだ。
今でも、たまに飲み会連発の時期になると、少々体重が増えるが、それでも61㎏~64㎏の範囲に収まっている。
俺にとっては、誤差のようなものだ。
ロードバイクに乗って、食事に少し注意を払えば、61㎏に落ち着く。
「体重なんて、ちょっと頑張ればどうにでもなるわ」という感覚である。

ロードバイクに乗って走っていると、何人ものロード乗りを見かける。
基本的に、みんな標準体型から痩せ型だ。
ダイエット目的でロードに乗り出したばかりの人は除いて、ある程度走ってる人は太っていないはずだ。
そう思うと、俺の中に「ロードに乗っているのに太っていると、格好悪い」という意識が芽生えた。
ダイエット目的で始めたスポーツ自転車だが、今は、格好悪いロード乗りにならないために、ロードバイクに乗って体を動かしている。

※この記事は、2019年1月28日、俺が別のブログに投稿した文章を、加筆、修正したものです。

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