(237)天一の日。俺なりの抵抗。

昨日、10月1日。
普段よりも2時間早く起き、俺はサイクリングに出掛けた。
空は、まだ薄暗い。
旅に出るわけでもないのに、この時間から脚を回すのは、かなり久し振りな気がする。

初めてロードバイクを買った時分は、少しでも時間があれば、それをサイクリングに費やしていたが、今はそうでもない。
いくら時間に余裕があっても、走らない日や時間帯を決めたからだ。
例えば、雨の日や、雨が降った後で路面が濡れている時、外が暗い時間帯。
そういった、転倒して怪我をしたり、事故に巻き込まれる恐れがある状況では、基本的に走らない。
ただ、昨日10月1日は、出社前に、どうしてもカロリーを消費したかった。
外は薄暗かったが、俺戒律を破ってまで、2時間ほど走りたかった。

昨日は、もともと、何かと忙しい日になる予定だった。
仕事を終えてから、生駒の宝山寺をお参りし、帰りに難波に寄って、友人と酒を酌み交わし語り合う。
店は、焼鳥屋。
「焼鳥かぁ。難波やと、秋吉がええな」。
「最近、体重計に乗ってないけど、なんとなく太った気がする。暑いせいで、水分取りまくってるからかな」。
「摂生するためにも、ビールはそこそこで、ささみを中心に食おう」。
そんなことを考えていたところ、急遽、天下一品でラーメンを食う予定も追加される。

切っ掛けは、ちょっとしたことだった。
古い友人からLineがあり、世間話をしている中で、「天一の日」について、話をふられた。
「知ってるか?10日1日、天一の日やで。その日にラーメン食ったら、ラーメン1杯無料券もらえるねん。俺、仕事帰りに天一に寄るねん」と。
「ほんまにどうでもええ話やなぁ。40過ぎて独身の男は、こんなんしか話題が無いんか…?まぁ、俺も同じ立場やけど」。
そう思いながら、適当に話を合わせていたが、徐々に俺の闘争本能が刺激される。
友人と張り合わなければならない。
俺は、負けてはいけないのだ(何の勝負か知らんけど)。

天下一品は、もう20年以上前から好きだった。
学生時代、天一ファンの友人に連れられ、初めて入った店が、道頓堀のお店(今はもう無い)。
うまいかまずいかより、「えらい個性的なラーメンやなぁ」という印象が残った。
この時点で、「こんなもんゲテモンや」と感じ、二度と天一を訪れない人もいると思うが、俺は「中毒派」になる。
数日経っても、あの味が忘れられない。
ひとりで街をうろついていて、天一を見掛けると入る。
食う。
その経験を積み重ね、天一には、○の天一と×の天一があることに気付いた。
こってりスープのはずなのに、全然こってりしていないハズレの店もあれば、納得できるこってり具合の優良店もある。
あと、サイドメニューがうまい店とまずい店。
今はバカ食いしないので、サイドメニューに関しては、あまり気にしなくなったが、若い頃は、唐揚げがうまいかどうかも、重要な査定ポイントだった。
結果、俺が優良店に認定したのは、以下の店舗。
・堂島店
・北新地店
・野田阪神店
おそらく、上記3店舗は、同じオーナーさんの店ではないかと思う。
最近では、サイドメニューを注文したことはないが、最寄り駅が難波の法善寺店。
ここも俺の優良店リストに入った。
「10日1日は、焼鳥食いに、ちょうど難波に出るから、法善寺店に行こか」と考えた。

が、しかし、冷静になって考え直すと、ラーメン食った後に焼鳥も食い、酒も飲む。「おそろしい摂取カロリーじゃないか…?」。
唖然とする俺。
ただ、俺にも意地があるし、約束は約束だ。
天一から焼鳥コースは死守する。
「なら、太らないため、俺なりにできる抵抗とは?」と考えたところ、「朝っぱらからサイクリング」となったわけだ。
ネットで調べると、こってりは900kcal以上あるらしい。
事前に2時間走って、それだけ消費できるかどうかはわからないが、それでも、俺なりに抵抗したい。
俺は、神戸に向かってクランクを回した。

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