(247)大量の抜け毛。クソ暑い中、サイクリングしたせい?

近頃は、涼しいを通り越して、朝方「ちょっと寒いなぁ」と感じるようになった。
少し前までは、ロードバイクに乗って走り回ると、「ええ汗かいたわぁ」と思っていたが、近頃は汗をかくことも少なくなった。
夏とは違い、本当に快適だ。

夏のクソ暑い時期に走ると、汗を吸収するはずのインナーパンツは汗で濡れるし、グローブには、乾いた汗が塩になって浮く。
暑さのせいで、特に、本気で鬱陶しいのが、頭。
ヘルメット(通気性を考慮してるのだろうけど)を被っているおかげで、サウナ状態だ。
サイクリングから帰って、ヘルメットを外して頭を触ると、熱気を感じる。
ヘルメットではなくカスクを被っても、熱気。
汗がカスクに染み込んでいるのがわかる。
「まぁ、ロードに乗るってのは、こういうもんじゃないか」と思いながら、これまで走ってきたが、「今年はちょっとやばいな」と感じた。
抜け毛に対して。

サイクリングで汗だくになった後、必ず風呂に入るようにしている。
ボディーソープをナイロンタオルに含ませ、しっかりと体を洗う。
そして、お湯で髪を濡らして、シャンプーで頭を洗う。
わけだが、今年の夏頃から、髪を泡立てた後、手のひらを見ると、そこには、ものすごい量の抜け毛。
もともと、「シャンプーに抜け毛は付き物」ぐらいに考えていたが、「この量は異常や」と心底思った。
現実から目を背けたい。
が、向き合う勇気も必要だ。
俺は鏡の前に立ち、自分の頭を確認する。
「え、前髪、スッカスカになってへんか…?」。
心臓が止まりそうになった。

抜け毛と向き合うのは、人生で二度目になる。
一度目は、大学4回生の夏。
鏡の前で髪をセットしていると、分け目が妙に広がっているではないか。
「まさか、俺って若ハゲ…?」。
「いやいや、気のせいや」。
そう思うことにしたが、髪を洗って抜け毛の量を確認。
洒落になっていない現実を目の当たりにする。
「大学生で、既にハゲてもうたか…。あぁ、人生終わったな」と素直に思った。
「今後、コンパに行っても女にもてることはない…」。
「男友達からも、『丹下段平』とか呼ばれるはず…」。
俺は、ダークすぎる未来に落胆した。
「薄毛でも、俳優の渡辺謙さんのように魅力的な人はいる」と自分を励まそうとしたが、二十歳そこらの大学生に、あのしぶさを醸し出せるわけがない。
「ダメだ。前向きになれない…」。
そんな時、ぐったりとテレビを観ていると、安室奈美恵さんが出演していた、シーブリーズシャンプーのCMが流れた。
頭皮の毛穴に詰まった油分を清潔にし、発毛に効果があるとかなんとか、そんな新聞広告も見た気がする。
俺は薬局に走り、シーブリーズシャンプーを買う。
「この1本に懸けた!」という気分だった。
そして、秋になり、後期が始まった。
ある朝、鏡の前に立ち、恐る恐る分け目をチェックすると、抜け毛がひどくなる前の、元の状態に戻っていたので、ほっと胸を撫で下ろした。
後々考えてみると、シーブリーズシャンプーのおかげもあったかも知れない。
が、ただ単に、「動物と同じで、髪が生え変わる時期だっただけ」とも感じた。

「今回も、髪が生え変わる時期だから?」と、前向きに考えてみた、今年の9月。
「いや、やっぱり違う気がするなぁ…」。
「なら、抜け毛が増えた原因は?」。
「クソ暑い中、ヘルメット被ってたせいで、頭がサウナ状態になったから」。
「だったら、去年もその前の年も、真夏にサイクリングしていたのだから、抜け毛が増えていたはずでは?そんな記憶、ある?」。
自問自答を繰り返したが、わからない。
ネットで調べてみると、老化や食生活、睡眠時間など、薄毛の原因はいろいろとあり、俺には、思い当たる節が多過ぎて、やっぱりわからない。

「原因の究明は諦めよう。それより対策だ。今、俺に何ができるかだ」。
俺は前を向いた。
まず、ネットで「正しいシャンプーの仕方」を調べたり、「良質な睡眠を取ること」を学んだ(寝る前にスマホ禁止が良いらしい)。
食生活についても、何かできることはないか考えた。
「あ、そういや、昔、仕事で会ったおっさん、『とろろ昆布を毎日食うたらな、ワシの髪みたいにな、黒々、フサフサを維持できるで』と言うてたな」。
俺は、セブンイレブンに向かった。

この1ヶ月半、毎日、適量のとろろ昆布を食い続けた。
成果が出たのか、抜け毛が減った気がする。
また、前髪のスッカスカ度も軽減されたような気もする。
単なるプラシーボ効果なのかも知れないが、ちょっと嬉しい最近の出来事。

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