(252)俺のチーム飲み会と、オーダージャージの××。-3

オーダージャージの注文内容が決まり、残すは決済のみ。
俺がチームを代表して、代金を立て替えて決済する。
あとは、それだけだった。

その日、急にチーム飲み会(おっさん3人)が開かれることになり、俺は「デザイン決まって、注文内容も決まって、決済も終わらせましたよー!乾杯!」と、天下を取ったような顔で雄叫びを上げるはずが、上げられなかった。
パールイズミの担当者さんから送られた、決済に関するメールを誤読し、決済完了までは至らなかったのだ。

飲み会では、決済の件について、自分の愚かさをオブラートに包んで報告し、世間話を挟みつつも、話の流れは伊勢志摩サイクリングフェスティバルになる。
今まで、なんとなくだが、「チームのメンバーはこのイベントの詳細をあまり理解していない」と俺は感じていた。
「KRMさんが、なんでもやってくれるやろ」ぐらいの意識なのようだ(頼られているのなら、嬉しいが)。
仕方がないので、俺が知る限りのイベント内容と、イベントに参加するまでの懸念事項を伝えた。

「イベント前日に、近鉄の上本町からサイクルトレインに乗って賢島まで行くことになります。サイクルトレインは、1日中走っているわけではなく、上本町発は1本。時間も決まっているので、遅刻は無しでお願いします」。
「イベントのサイトを見ると、サイクルトレインとホテルを一緒に予約することになるようです。自分は、ホテルは安いのを選択したいのですが、みんなもそれでいいですよね?」。
「もし、サイクルトレインとホテルの予約が出来なかった場合、自分達で適当なホテルを予約し、輪行して普通の近鉄特急に乗って行かなくてはいけません」。
「まず、近鉄が用意したサイクルトレインとホテルの予約をしたいので、サイクルトレインに乗るイベント前日と、イベント当日、この2日間、確実に仕事の休みを取ってもらいたい。近鉄の予約状況については俺にはわからないので、なるべく早く、『休みを取ったので、間違いなく参加する』と言ってもらいたいです」。
「仮に予約が取れても、イベントの参加費は別に発生しますので、各自でエントリーして下さい。今のところ、ロングコースには、A、B、C、Dの4つのグループがあり、Aは定員に達したのか、受付を締め切っています。我々は、Bグループでエントリーしましょう」。

俺なりに、誠実に、時には熱く説明したつもりなのだが、メンバーのひとりから、「僕は遅いですし、マウンテンバイクをベースにした自転車に乗ってるから、ロードに乗ってる参加者についていけますかね…?順位も気になるし…」と言われた時には、「これはレースちゃうんや!」と叫びそうになった。
あまり、俺を「そこから説明せなあかんのかよ…」という気分にはさせないでほしい。

2時間ほど、3人で焼鳥を食いながら酒を飲み、伊勢志摩サイクリングフェスティバルのこと、チームジャージのことを語った。
そろそろお開きというタイミングで、酔っ払ったメンバーのひとりが口を開く。
「この歳で、こうして同じことが好きな人が集まって、一緒に自転車に乗って、一緒に飲んで語れるなんて、すごく嬉しいですわぁ」。
俺も同感だ。

焼鳥屋を出てから、駅前の立ち食い蕎麦屋で蕎麦をすする。
酔っ払いメンバーの言葉と同じく、「染み入るな」と思った。

次の日、俺はジャージの決済を終えた。
あとは、待つだけ。
俺のチームのオリジナル××ジャージが納品される日を、待つだけだ。

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