(276)ロードバイクに限って(?)、他人の喜びも自分の喜び。-2

「CANYONのAeroadです。色は黒に青。完成車です」。
自転車仲間のAさんが、初めて買ったカーボンフレームのロードバイク。
メールを読んで、「プロチームのモヴィスターのカラーリングか!?」。
早速、ネットで調べてみた。

黒を基調としたフレーム。
そこに、ヘッドチューブからトップチューブ、ダウンチューブにまたがる青。
とても鮮やかだ。
直線的なエアロらしいトップチューブの形状も綺麗だが、これまたエアロらしい平べったいダウンチューブに書かれた「CANYON」のロゴ。
格好良すぎる。
また、後輪とシートチューブの隙間のえぐれ具合。
「おぉ、これ、めちゃめちゃ速いで」と、自然にイメージしてしまう。
ホイールにも目がいく。
「リムが58㎜って!?」。
確か、先日Aさんと飲みながら話した時には、「ディープリムは使い勝手が悪そうなので、ホイールは普通のにします」と言ってたのに、思い切ったなぁ。
コンポーネントはSHIMANOの105。
「ちょっと不釣り合いでは?」と思ったが、「それにしても、これで300,000円未満か!?」と考えると、お得すぎる。

繰り返すが、「これで300,000円未満かぁ」。
しばらく考え込んでしまった。
自分の感覚では(いや、おそらく他の人の感覚でも)、CANYONの製品は、スペックの割りに価格が安い。
安すぎる。
それもそのはず、CANYONの製品は自転車屋で販売されず、ネットを通してユーザーに直接販売しているのだ。
コストを抑えて、ユーザーに安く提供する。
ユーザーにとっては嬉しいこと…なのだが、大手を振って喜べない問題もある。
まず、家に届いてから、自分で組まなくてはいけない(箇所がある)。
また、「調子が悪いな。見てもらおう」と自転車屋に持って行った際、「CANYONはお断り」と言われる可能性もある(CANYON歓迎の店もあるそうだが)。
なので、メンテナンスにおいてある程度の知識や経験が無いと、CANYONはしんどいのかも知れない。
「Aさん、安くてええもの買えたけど、大丈夫か?」。
ふと、不安を感じたが、「そういや、前に自分でコンポの交換をした言うてたなぁ」と思い、「まぁ、大丈夫やろう」となった。

「ネットでAさんが注文したロード、見ましたよ。いいっすねー。アレがアレでアレもアレでいいっすねー」。
Aさんにメールする。
「ありがとうございます。アレがアレですごくよくて買いました」。
返事は社交辞令を含むテンプレのようだったが、文面には興奮が表れているように俺は感じた。

「今頃、Aさん、納車が楽しみすぎてソワソワしてるんちゃうかなぁ」。
「仕事が手につかない毎日やろなぁ」。
最近、そんな風にAさんのことを思い浮かべる時がある。
また、俺が初めてロード、BRIDGESTONE ANCHORをY’sロード大阪で買った時のことも思い出す。
注文してからの日々が待ち遠しくて楽しくて、納車したら嬉しくて。
「今のAさんも、あの時の俺と同じ心境なんやろなぁ」。
何か俺まで楽しく、嬉しくなってくるではないか。
もう、勝手に気持ちが盛り上がって、俺はAさんにメールした。
「自分も楽しみにしています。CANYONのAeroadが届いたら教えて下さい。組み終えて走れるようになったら、自分にも見せて下さいね」と。

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