(172)広島旅行3日目。マツダスタジアムを一目見て、呉に戻る。

2泊3日の広島旅行、最終日だ。
朝の10時過ぎ、交通量の多い車道を避け、歩道をゆっくり走って広島駅の方に向かった。
天気は良くない。
午後から雨が降るようなので、なるべく早く呉に戻りたいが、もうちょっと広島市内を観光しないと、少しもったいない気もする。
せっかくの機会なのだ。
よし、マツダスタジアムに寄ろう。

広島駅の手前を東に進むと、すぐに見えてきた。
マツダスタジアム。
この日、試合が無いので、まったく熱気を感じられない。
まぁ、当たり前ですわ。
ジョギングしているおばちゃんをひとり見た程度で、辺りはし~んとしている。
「ここにとどまっても、特に何も無いよな」と、前の道路を呉市に向かって進む。

徐々に建物が低くなり、自分が郊外を走っていることに気付いた。
走りながらも、横目に呉線の駅や電車が見る。
妙に親近感がある。
2日連続で走っているのだから、当然のことだが、郊外らしい趣きがあって良い。
ただ、昨日とは違い、今日は空が曇り、景色が薄暗かった。

今回の旅の同行者、Mさんは、昨日から親戚の家に泊まっている。
「帰る日、13時には呉の駅前に戻りますので、Mさんもそれにあわせてもらえませんか?」と、俺は頼んでいたが、「このペースやと、12時には余裕で着いてしまうな」。
そう気付いたが、「やっぱり12時にしますわ」と連絡したところで、「どっちやねん!?」と返事されるのは、目に見えている。
余計なことは考えず、かなりゆっくりと平坦路を走った。

別に疲れたわけでもないが、時間の関係で休憩。
ハイチュウを口に含み、道路を走り行く車をぼけっと見続けた。
「あまりにやることがない」と、手持ち無沙汰でスマートフォンをいじる。
自転車NAVITIMEをチェックすると、呉まであと9㎞。
「たった9㎞かぁ」。
福山市から呉まで走り、かったるい思いもした今回の旅だが、あと9㎞となると、名残惜しい気分にもなる。
あと9㎞で、ロードバイクに乗った俺の旅は終わるのだ。

トンネルをくぐり、呉の市街地に出た。
まだ待ち合わせの時間には、1時間以上余裕がある。
「手違いで、もう呉に着いてしまったので、その辺をぶらっと走って観光しときますわ」とMさんにメールする。

呉で泊まったホテルも、飲みに行った繁華街も、呉駅の北側。
「北側よりも南側の桟橋辺りを走って、景色を見よう」と思い、ちんたら走っていると、Mさんから返事が来た。
「こっちも、もう呉の駅前におるで」と。
「早いわ!」と言いそうになったが、今回、車を出してくれたのも、ガソリン代、高速代を出してくれたのもMさんだ。
「承知致しました。大至急、駅前に向かわせて頂きます」と、俺は返事を打ちながら、大和ミュージアムから海を見る。
さらに実感した。
もう、旅は終わるのだ。

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