(175)ドリス投手とすれ違う。そして、アスリートに目覚める俺。

日焼けあとが醜く、さらに太った、シロブタフジツボ野郎の俺。
減量しなくてはいけない。
鍛えあげて、締まった体にならなくてはいけない。
ロードバイクに乗り、走りまくって自分を追い込みたいと思ったが、広島旅行から帰ってから、毎日雨だ。
サイクリングができない。
なら、雨でもできるトレーニングをしよう。
スクワットでも何でもいい。
本気を出そう。
明日から。

先日(確か、プロ野球の交流戦が始まった日)、甲子園球場の近くにあるショッピングモールを、俺はひとりでとぼとぼ歩いていた。
キャベツ焼きの袋をぶら下げて。
前から歩いてきた人とぶつかりそうになり、瞬時の判断で避けたが、その時、「!?」と思った。
長身でごつい外国人。
男。
カリビアン?
「え?」。
すれ違いざまに、二度見した。
「どこかで見たことがある」。
ごつい体なのに、愛嬌がある顔。
かわいい顔立ち。

通り過ぎてから、「誰やったっけ?俺、外国人の知り合いはおらんけど、この人は知ってる」。
思い返そうとした時、俺の前を歩いていたおっちゃんが、あたふたしていた。
「あっ、あっ」と言葉にならない声を発している。
「あっあっ」、「あっ、ドリスや!」。
その言葉を耳にした俺は、「あ、そうや!」と膝を叩いた。
「そうですわ!おっちゃん、ドリスですわ」と、おっちゃんに抱きつきそうになった。
「あれは、ドリスですわ」。
「そうやね、ドリスやね」。
「はい、ドリスです」。
「一緒に写真撮ってもらいたかったなぁ」。
知らんおっちゃんと、ふたりで盛り上がった。
ちなみに、ドリスとは、ドリス投手。
阪神の抑えを任されている外国人ピッチャーである。
「今晩、千葉で試合があるのに、こんな所で何をしているのだろう」と思ったが、あれは、間違いなくラファエル・ドリスである。

ドリスに会って(向こうは、俺を景色ぐらいにしか感じていないだろうが)、俺は感激した。
「さすがアスリート!」という肉体を、俺を数秒でも目の当たりにし(後ろ姿だが)、「俺は変わらなくてはいけない」と思った。
まぁ、思ったが、その後、しばらく平穏な日々を過ごしていた。
たが、今は違う。
広島の旅を終え、ぶくぶく太った俺。
「趣味はロードバイクに乗ることです」なんて、恥ずかしくて言えないデブの俺。
シロブタフジツボ野郎の俺。
変わらなくてはいけない。
スクワットをしよう。
腹筋も腕立ても。
目標は、各30回(1日あたり)から始めたい。
何日も繰り返せば、「俺は変わる」と思う。
頑張るぞ。
明日からね。

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