(199)消費カロリーが、串カツ田中で摂取カロリーに。

8月4日(日)。
「二度寝しよか…」と思ったが、邪心を断ち切って、早起きした。
風呂に入って、1時間近くジョギング。
帰ってから、ロードバイクのチェーンを清掃、注油し、ボトルに水を入れ、サイクリングに出発。
いつもなら、ちんたら走って近所のサイクリングロードにたどり着き、流す感じで往復するのだが、この日は違った。
本気でクランクを回す。
幸い、子供や犬の散歩をしている人が少なかったおかげで、徐行する回数も少なく、気合いを入れて走れた。

自分語りになるが(いつものことだが)、この日、俺には、気合いを入れなくてはならない理由があった。
前日(8月3日)、大学時代の友人と会い、花園ラグビー場で日本代表VSトンガ代表の試合を観戦した。
のだが、俺も友人も酒飲み。
試合前に、ラグビー場と同じ近鉄沿線の布施駅で降り、いかにも酒飲みが好きそうな布施の街に歓迎され、安くうまく飲んだ。
飲みながらも、「やばいなぁ。太りそうやなぁ」と危機感に駆られたが、「久々に会った友人と一緒におるんやから、細かいことは気にせんと、パーっと行こうぜ!」。
俺は開き直った。
ラグビー場では、売店でビールとフランクフルトを買い、飲み食いしながら観戦。
試合後も、駅の近くにあるコンビニで酒を買い、道端で飲んだ。
帰りの電車の中で冷静さを取り戻し、「飲み過ぎや。体重計に乗らんでもわかる。太ってもうたわ」。
俺は冷や汗をかいた。
また、同時に「明日は、ハードに自分を追い込もう」と誓った(俺に)。

といういきさつがあり、気合いを込めてサイクリングロードを走ったのだが、それにはもうひとつ理由がある。
この日(8月4日)、15時から大阪府立体育会館で行われる新日本プロレスのG1 CLIMAXを観戦する。
一緒に行くのは、中学時代の友人。
こいつも酒飲みだ。
アルコールが無い環境で、顔を合わすことが無い。
どいつもこいつもたちが悪い。
俺は、「昨日の分と今日の分のカロリーを消費しなくてはならない」と思いながら、必死でクランクを回したのだ。

サイクリングロードから家に戻り、体重計に乗る。
60㎏ちょい。
「やっぱり、減量は、努力がそのまま結果に反映されるな」と感心しながら、また風呂に入り、プロレス観戦に行く用意をした。
阪神電車に揺られて、大阪難波駅に着く。
プロレス観戦をする友人と待ち合わせるのは、いつも、この駅の構内にある立ち飲み屋。
「景気付けに1杯飲んでから、プロレス観に行こうぜ」というノリである。
友人と会い、「ほな、飲もか」となったが、「そやそや、駅の中がな、改装されて、寿司屋とか串カツ屋もできたで。1回行ってみよか」と提案した。
「お、ええやん」と、寿司屋か串カツ屋で少し悩んだが、「串カツ田中」に決めた。

串カツ田中の評判が良いのは、数年前から知っていたが、東京を中心に店舗が増えているらしく、兵庫県に住む俺には、なかなか行く機会が無かった。
それが、難波駅構内にでき、俺にとっては好都合。
テンションが上がる自分を感じながら、入店する。
テーブル席に案内され、店員の兄ちゃんに「ご来店は初めてですか?」と聞かれた。
「はい」と答えると、「ソースの二度付け禁止」。
大阪では常識レベルのルールを説明された。
「ドリンクは何にされますか?」。
俺がチューハイ、友人はハイボールを注文すると、店員の兄ちゃんにサイコロをふたつ渡された。
出たサイコロの目によって、ドリンクのサイズが大きくなったり、無料になったりと、田中さんの面白味を感じる。

串カツ5品盛りを食べながら、ちびちびとチューハイを飲む俺。
「うまいわぁ」と心から思った。
串カツにも、こだわりまくった高級店と庶民の味方店があり、どちらにも魅力がある。
田中さんは、庶民の味方店。
見た目、「どこにでもある串カツやん」と思ったが、口に含むと、とにかくうまい。
俺には、相性がすごく合う。
「このうまさは何やねん?」。
考え込む。
「脂っこいもんばっかりも、なんやから」と、キャベツを手に取り、ソースに付けて舌に乗せた時に理解できた。
串カツそのものの魅力もあるが、ソースが特別うまいのだ。
庶民的な串カツでありながら、絶妙なうまさのソース。
「最高だぜ」。
そう口にしそうになったが、友人が目の前にいるため、グッとこらえる。
アホと思われる。
俺は無言で、串カツとキャベツに付けたソースのうまさを堪能しながら、酒を飲む。
進む。
進む。
朝、せっかく走ったのに、串カツを食って酒を飲んでいると、体重もカロリーも、心底どうでもよくなった。

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