(170)広島旅行2日目。原爆ドーム。

参考にしたルートに沿って走る。
もう既に広島市内に入ったのかどうかわからないが、俺はバイパスを走っていた。
途中、ルートが指し示す方向に進もうとしたが、強制的に下道へ降ろされる。
Googleマップを確認すると、原爆ドームまでそう距離も無いので、歩道をちんたらと進みながら、景色を楽しんだ。

「味があるよなぁ」と思う。
都会的な街並みに、流れる川。
山も近く見える。
「この差やねんなぁ」と、俺が生まれ育った大阪市を思い浮かべた。
この広島市もだし、神戸市もそうだ。
都会的でありながらも、自然を身近に感じ、魅力がある。
大阪市も、昔は川が多かったらしい。
子供の頃、大阪市出身であり明治生まれの祖母と街を歩くと、「この通りは、昔、川やってたんやで」と何度か説明を受けた。
時代が変わり、物流も変わり、大阪市内から川が消えていったのだろう。
繁華街もあるが、素っ気ない下町に思う。

平和記念公園を南側から原爆ドームに突っ切ろうとしたが、資料館が耐震工事中のようなので、少し迂回して原爆ドームの向こう岸に出た。
転倒しない程度にペダルを踏みながら、原爆ドームを見る。
外国人がちらほらいる。
遠足なのか修学旅行なのかはわからないが、小学生の集団が、俺を横切った。

橋を渡り、原爆ドームを間近に見る。
確か、小学校3年の時に、俺はここに来た。
「はだしのゲン」マニアだった俺は、原爆ドームに行きたいと親に頼み込み、父親の車で長時間かけてきたのだ。
30年以上経って見た俺の感想は、「本当に壁とか外観が部分的に残ってるだけやねんなぁ」ということ。
そう思うと、原爆の残酷さが、俺の中で増した気がする。

「ついでに、広島城にも寄って行こう」と、北に進路を取り、クランクを回す。
すぐに広島城の南側に出たが、信号が無い。
辺りをうろうろしてみたが、一度、地下道に入って広島城側に渡らないといけないようだった。
もう、目と鼻の先なのに。
「死ぬほど面倒くさいわ。いらん」と判断し、予約していた、稲荷町という所にあるホテルに向かった。

広島インテリジェントホテル アネックス。
もう、名前からして知性溢れるホテルだ。
チェックインしようとフロントに向かい、「あなたには知性を感じられませんので、宿泊は無理です」と言われたら、どうしようかと思った(そんなわけない)。

とりあえずホテルの前まで来たが、「参ったなぁ」と思う。
ホテルの前は、道。
人通りもそこそこある。
ロードをひっくり返して、ホイールをばらし、輪行バッグに収納する作業ができるスペースが無いのだ。
辺りを見回すと、近くに川。
遊歩道もある。
そこのベンチに座りながら、俺はロードバイクを輪行バッグに収納した。
今回は、ハンドルも綺麗に収まってくれた。
そして、無事にチェックインも済ませた。

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