(213)淡路島バーガーを目指して200㎞走り、得た自信。-1

BRIDGESTONE Anchor RFA5。
この、俺にとって、初めてのロードバイクを買ったのは、確か8年前。
当時、暇さえあれば、しゃかりきになって近所のサイクリングロードを走り、スポーツバイク雑誌やエンゾ早川氏の書籍を読みあさった。
同様に、ネットでもロードに関する情報を余念無く収集していたのだが、少し気になるキーワードを見つける。
それは、「200㎞」。
「200㎞は、ひとつの壁」とか、「特別な距離」、「走破したら一人前」みたいな認識が、ロード乗りの間で広まっているようだ。

「200㎞?余裕やんけ。山さえ無ければ」。
では、さっそく挑戦してみようと、予定を立てる。
「来週のゴールデンウィーク中に行こか。どうせ、何の予定も入れへんやろ」。
行き先は、とりあえず淡路島。
交通量も信号も少な目なので、走りやすくていい。
また、アワイチ(淡路島1周)だけで150㎞も距離を稼げる。
さらに、俺が住む西宮市から、本州と淡路島をつなぐ高速船が出ている明石市までは、往復80㎞ちょい。
「OK!トータル230㎞。問題無し!」ということで、出発日を迎えた。
が、「問題有り。やっぱり230㎞はやめとこか。30㎞、余計やわぁ」。
予定変更を検討する。
「淡路島には行くが、なるべく山岳コースを回避して、120㎞走ろう。トータル200㎞でいい」。
「淡路島1周はしないが、せめて、南端まで走りたい」。
「あ、道の駅うずしおに行こう。道の駅で、淡路島バーガーを食ってみたい!」。
決まった。

まずは明石市まで走る。
明石には、クロスバイクに乗っていた頃から何度も走ったので、道に迷うことはない。
また、朝早く出発したので、交通量もたいしたことがない。
「余裕、余裕」。
気楽に走った。
明石の高速船乗り場に着き、nav-u(SONYの自転車にも使えるカーナビ)を確認すると、「移動距離40㎞」と表示されている。
想定通りだ。

高速船に乗って、淡路島の岩屋港に着く。
ここから、なるべく山を避けながら、島の南端、道の駅うずしおに走るルートを調べた(俺ではなく、nav-uが)。
島を時計回りに走る。
左手に海を見ながら南下し、洲本市に入ってから、内陸部をさらに南下。
嫌で嫌で仕方がないが、目的地である道の駅うずしおには、山道を少々登らなくてはならない。
nav-uでルートを確認し、自分に気合いを入れ直す。
「よし、行ったるで!」。

既に80㎞ほど走ったし、また、登りなので、なかなかスピードが上がらない。
「我慢、我慢」と自分に言い聞かせ、ちんたらちんたらと登りきったその先に、謎の施設が現れた。
「道の駅か?着いた?」と一瞬思ったが、どこかの大学かなんかの宿舎だった。
「がくーっ」。
そんな音が鳴り響いた気がする(俺の中で)。
登る山を間違えたようだ。
平坦路で道を間違えるのと、山で道を間違えるのは、精神的にも肉体的にも、ダメージが全然違うことを思い知る俺。
山の威力は、えぐい。
もと来た道を引き返し、もう一度、nav-uでルートを確認する。
「右の登り道じゃなく、前の登り道じゃなく、斜め右の登り道やな?」。
「ほんまに、それでええんやな?俺、もう、無駄に登るん嫌やねん」。
nav-uに聞いてみたが、返事は無かった。

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