(215)淡路島バーガーを目指して200㎞走り、得た自信。-3

200㎞走破を達成できた要因は、2点ある。
1つ目は、「極力、山を回避した」。
2つ目は、「目的地を設定し、『必ず到達するぞ』と自分を鼓舞した」。
淡路島からの帰り、高速船の中で自分なりに分析した結果が、以上である。
まぁ、この時点では、まだ家に帰っている途中なので、200㎞走破は達成されていないが、分析だけ先に着手しておいた。
1人で高速船に乗っていると、暇で暇で。

「極力、山を回避した」。
俺は、もともとヒルクライムが嫌いだ。
疲れる。
面白くない。
なので、この日も、当たり前のように「山を回避したい」と思った。
また、「走行距離を稼ぐためには、体力の消耗を避けたい。よって、山を回避するのは、正解だ」と考えた。
まぁ、「俺は、なんて姑息なんだろう」と思わなくもなかったが、目標は200㎞走破だ。
目標達成のためには、姑息もクソもない。
この日、目的地に設定した道の駅うずしおは、山の中にあるため、少々の登りは仕方無かったが、俺は出来るだけ山を回避して走った。
それが功を奏して、200㎞走破。
作戦勝ちだ。
nav-u(自転車にも使えるカーナビ)で、なるべく山を走らなくてすむルートを何度も確認し、その度に「俺は、なんて姑息なんだろう」と思わなくもなかったが、結果、俺の作戦勝ちなのだ。
ちなみに、経験上、ヒルクライム一切無しで200㎞走るのは、日本の地形の問題で、かなり難しいと思う。
俺は、今まで中国、四国、近畿地方の一部を走ったが、それなりの距離を走ると、嫌でも山に出くわす。
本当に、嫌がらせのような列島である。

「目的地を設定し、『必ず到達するぞ』と自分を鼓舞した」。
繰り返すが、この日、俺は、淡路島の南端にある、道の駅うずしおを目指して走った。
淡路島バーガーを食べるために。
まず、俺は、家がある西宮市から明石市までの40㎞を走り、明石から高速船に乗って、淡路島の岩屋港へ。
そして、岩屋から道の駅うずしおまでの60㎞を走り、往復でトータル200㎞走破となる。
道の駅うずしおが近づくにつれ、登りが連続し、くじけそうになったが、俺は自分を鼓舞し続けた。
「辛くても耐えろ!淡路島バーガーを絶対食べるぞ!」。
「ここまで来て『登りが嫌なんで引き返します』は、通用せえへんぞ」。
何度も何度も自分に言い聞かせ、心を奮い立たせた結果、目的地である道の駅うずしおに辿り着けた。
淡路島バーガーを食べることができた。
200㎞走破を達成したのだ。

まぁ、正直に言うと、淡路島バーガーを食うか食わないかなんて、俺にとって死活問題でもなんでもないんですけどね。
「淡路島バーガー?食わんでも死なんやろ?」。
必死で山を登っている時、現実逃避したくなり、その言葉が何度も頭を横切ったが、「いや、死ぬ」と自分に言い聞かせたものだ。
ちなみに、家に帰って数日後、西宮市に淡路島バーガーの店があることを知り、ひっくり返りそうになった。

高速船が明石に着く。
まだ40㎞ほど走らなくてはならないが、何度も走った道だ。
楽な気持ちで、家に向かった。
途中、nav-uの走行距離を確認すると、既に200㎞に到達している。
「初めての200㎞走破、けっこう余裕やったな」と素直に思った。
なるべく山を回避する、目的地を設定して自分を鼓舞する。
この2つを守れば、いくらでも走れる。
いくらでも遠くまで走れる。
俺は、自信を深めた。

が、後々になって思い返すと、ちょっと引っ掛かる。
それは、想定よりも走行距離が多すぎることだ。
200㎞走る想定でルートを決めたが、家に帰ってnav-uを確認すると、想定をはるかに超えていた。
「おかしいなぁ」。
「俺、こんなに頑張ったかなぁ?」。
どうも引っ掛かる。
もしかして…だが、nav-uは、俺が高速船に乗って移動した距離も、走行距離に加算したのではないか?
サイクルコンピューターの場合、前輪、または後輪の回転をセンサーが感知して、走行距離や速度を計る。
nav-uの場合は、前後輪が回転しようがしまいが、移動さえすれば、GPSで走行距離を測定される。
ということは、もしかして、俺は、200㎞走破していない?
いや、そうは思いたくない…。

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