(315)Stravaで悲惨な記録を叩き出した、大阪城ライド-1

近所のサイクリングロードを走るのが中心で、たまにロングライド。
それが、俺にとって、ロードバイクを楽しむ今までのスタイルだったが、今年は変えたい。
精力的に、もっといろんな所を走りたい。
「クランクを回せば、どこまでも行けるわ」と走りまくったあの頃、ロードバイクに乗り始めたあの頃に比べれば、今の俺は保守的な気がする。
といったわけで、サイクリングロード以外で走りたい場所を脳内でリスト化した。
そして、「とりあえずは」ということで、第1弾を大阪城に設定。

家から大阪城まで走っても、往復で40㎞無い距離。
「ロングライド」ではなく、「散歩」という言葉が適した距離だが、それでもいい。
以前から、「大阪城、久々に行きたいなぁ」と思っていたのだ。
確か、前に走ったのはクロスバイクに乗っていた頃。
10年近く前になる。
プロレス観戦で大阪城ホールにはちょくちょく行くが、サイクリングで訪れ、外周を走るのは久々だ。
「まぁまぁ楽しみやな」。
そんな心境で当日を迎える。

昼まで寝て、洗濯をしたりゴロゴロした後、スタート。
確か、15時半ぐらい。
ウォーミングアップの意味があるのかわからないが、俺の習慣として、最初はかなりちんたら走る。
しばらくすると、西宮市と尼崎市の境界線、武庫川だ。
スマートフォンをジャケットのバックポケットから取り出し、ここからStravaの計測もスタート。
年明け、このブログを読んでくれているSさんにメールをもらい、Stravaについて教えてもらった。
「結構、楽しそう」と興味を持つ。
また、ちょうど、サイコンの電池が切れていたこともあり、「一度使ってみよか」と考えていた。
そして、ついに起動する時が来たのだ。

武庫大橋を渡り尼崎市に入る。
路上駐車に頭を抱え、そこそこの交通量にも悩まされながら走る。
「今日はちょっと怖いな。車をかなり意識して走らなあかんな」。
500mほど進み、赤信号で止まる。
信号が青に変わるまでの間、stravaをチェックすると、平均時速12。
「道が混んでるから走りにくかったけど、平均時速12㎞はないやろ」。
「ちゃんと計測できてへんのちゃうか?」。
腑に落ちないので、再度スマホの画面に目をやると、㎞ではなくmileで表示されているではないか。
「えと、1マイルは何キロ?」と、調べて換算して…。
「面倒くさいわ!」と叫びかけた(設定の変更方法は後でわかった)。

大阪市内に入ると、渋滞はさらにひどくなった。
「どうせ、工事中のとこやろ。淀川大橋の手前で支えてるんやろ。あー、やれやれ」と思いながら進むと、まさに予想通り。
まぁ、当たっても特に嬉しくないが。
車の流れが停止した中、俺も動けず、ただただぼけっとする。
と、パトカーのサイレンが前方で鳴り響いた。
「なんやなんや!」。
「この先で事故でもあったんか?」。
俺の野次馬根性にスイッチが入る。
「車道走っても、どうせ微動だにせん。歩道を走ってパトカーに追い付こう」。
焦る気持ちを抑え、ゆっくりと歩道を走る。
パトカーが見えてきた。
白バイも。
威風堂々とした風景だ。
「おー、白バイ3台にパトカー5台…。なんやなんや!?」。
歩道には、近所の工場の人だろうか。
作業着を着たおっちゃんが辺りを見回している。
買い物帰りの主婦だろう。
ママチャリに乗ったおばちゃんも足を止め、パトカーの様子を伺っている。
5~6人ぐらいの小学生の集団も足を止め、事故か事件か推理して話し合っている。
俺もつられそうになり、「なんやなんや!何事か知らんけど、大阪城どころの騒ぎちゃうわ!パトカーについていくで!」と思ったが、「ダメだ」。
ストッパーがかかった。
大阪城に向けて、クランクを回す。

大阪城へのルートはいくつかあるが、今回は、大阪市役所や中央公会堂がある中之島を走ることにした。
「まぁ、中之島は、公園みたいな中洲やから、車はそんなに走ってないやろ。ちょっとリラックスして走りたいわ」と思い。
落ち着いた雰囲気の中、遊歩道をゆっくりと進む。
「バラ園」。
そう書かれた標識が目に入り、ちょっと曳かれて向かってみたが、季節のせいだろう。
花らしい花は、ひとつも咲いていなかった。

中之島の端まで来たので、天満橋に上がるスロープの前でサドルから降りる。
「こんなん、あったんや!?」と感心した後、気を引き締める。
周りには人がいるのだ。
ロードに乗ってこれを登りきらないと、恥を掻く(ような気がする)。
俺が大嫌いな登り。
「行くで」。
慎重に脚を回し続けた結果、余裕だった。

天満橋を渡り車道に出ると、また交通量が多い。
信号も多い。
路上駐車も。
ストレスは溜まるが、「俺は車道を走らせてもらってるんや」と初心に帰る(ように努力する)。

京阪電車と地下鉄の天満橋駅が近付くと、思い出した。
俺は、高校時代、この辺りを走る京阪電車に乗って通学していたのだ。
地下を走る電車が、天満橋を過ぎ地上に上がる一瞬、大阪城の天守閣が見えるアングルがある。
京阪の元ヘビーユーザーの俺は知っている。
「多分、この辺やな」。
「と言うことは、もうすぐやな」。
大阪城は、目と鼻の先にある。
路上駐車の車をかわしつつ、後ろから迫りくる車にハンドサインを出して進み続ける。

見えてきた。
遠くに見えてきた。
大阪城の天守閣。

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