(303)ロードで行く和歌山旅行~御堂筋ルート~

淀川大橋。
「この橋、何年前から工事してるんやろ?」。
「俺がロードバイクに乗る前、クロスバイクに乗ってた頃からずっと工事してるような」。
「永久に工事を継続するのか?」。
サグラダ・ファミリアの様な橋だ。

交通量が多いわりには狭い橋。
渡る際、車道を走るのが怖くて歩道に逃げる。
ただ、歩道も狭い。
以前は、夜になると狭い上に、歩道で釣りをしている人がおり、「勘弁してくれよ」とよく思った。
この日、1月2日は昼間に渡ったので、セーフ。

橋を渡り、すーっと下っていくと、阪神の野田駅があり、手前まで来て俺はクランクを止めた。
和歌山方面に行く時は、いつも野田から直線距離をイメージして難波に向かう。
難波に向かう理由は、大阪と和歌山を結ぶ26号線が走っているから。

「今日は難波までのルートを変えようか」。
「そやな。直線距離はやめて、一度、梅田に出てから御堂筋を走って難波に出よう」。
頭では、梅田を経由すると遠回りになるのはわかっている。
だが、御堂筋を走りたい。

御堂筋を走りたい理由。
チームメイトのAさんが「走りやすかったすよ」と言っていたから。
御堂筋は大阪のメインストリート。
交通量も多い。
なのに「『走りやすかったすよ』って?」と不思議に思ったが、「そういや、御堂筋に自転車レーンを作ってなんたらかんたら…というニュース、何かで読んだなぁ」。
仮に、それがガセネタだったとしても、「今日は調子がいい。時速30㎞巡行、いける!」と、完璧に勘違いした俺にとって、「遠回りでロスした時間など、簡単に取り戻せる。この脚でね」。
勘違いに勘違いを重ね、後々えらい目に合うわけだが、この時点では幸せだった。
俺。

難波は後回しにして、とりあえず梅田に向かう。
今のところ、大阪市内も交通量は少ないようだ。
すいすいと走り、電車では梅田のひとつ手前、福島へ。

余談ですが、このブログを読んでいる人で、大阪以外にお住まいの人、且つ飲み食いするのが好きな人、特にラーメン大好きな人がいれば、一度、福島にお越し下さい。
激熱なので。

「ブォォォー」。
セミディープホイールから発する気持ちいい音。
車が少ない。
俺が道を独占した気分。
天下を取った気分。
「この快感を味わえるのもロードの良さ!」。
そんなことを考えながら、ひとりで喜んでいると、途中から連発で信号に引っ掛かり、地味に梅田を目指す。

右側には、高級ラウンジや高級寿司屋などの高級店がひしめく北新地。
左側に大阪駅前ビル(雑居ビル群)。
所得の問題で右側とは縁が無い俺だが、左側はよく訪れる。
特に、かつ丼屋の祭太鼓には15年ほど前から足しげく通っており、チーズかつ丼ばかり頼んでいる。
それ以外にも、マヨキムチやトマトのカツ丼など、メニューはとことん豊富。
しかし、俺はチーズカツ丼1本。
注文するたび、「俺ってほんまに保守的な人間やなぁ」と実感する。

御堂筋に出た。
進路は南へ(長渕剛の歌に、こんなフレーズがあったような)。

「正月休みでも、さすがに御堂筋は混んでそうやなぁ」と、少し心配していた。
が、淀屋橋、本町周辺はオフィス街。
多くの企業は休みなのだろう。
人通りも交通量も少なかった。
快適にクランクを回していると、ふと気付いた。
「そういや、俺、御堂筋の車道を自転車で走るのって初めてやな」。
そう考えると、サドルに股がって車道から見る御堂筋の景色は、新鮮に感じなくもない。

心斎橋周辺まで来ると、景色が一変する。
車道が車で埋め尽くされ、前に進まない。
動かない車と車の間をすり抜ける自転車乗りが目に入ったが、「俺にはあんな器用なことでけへんわ」と思う。
歩道に逃げようにも、人の波でごった返している。
仕方がないので、御堂筋を走るのは断念し、裏道を使って難波に向かった。

ちなみに、旅から帰って御堂筋の自転車レーンについて調べてみたが、高島屋の前から千日前通りまでの区間だけらしい。
渋滞のため、俺はそこまでたどり着けなかったが。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする