(305)ロードで行く和歌山旅行~23㎞巡行~

スマートフォンの故障。
そんな予期せぬトラブルのため、出発時点で予定より1時間近く遅れ、さらに、わざわざ遠回りして御堂筋を走り、且つ渋滞もあり、俺の計算ではプラス20分遅れ。
遅れを取り戻そうと、気合いを入れた矢先に友人から電話。
また時間を浪費し、プラスアルファの遅れ。
「頭が痛い…。が、考えても仕方ないわ」。
無心にクランクを回す俺。

堺市を通り過ぎ、高石市に入った。
高石市は、以前、祖母の家があり、今も親戚が住んでいる。
おそらく、大阪府民にとって超マイナーな高石市だが、俺は身近に感じている。

この日走ったのは、高石市でも南海電車の高石駅付近。
俺にとって馴染みがある阪和線の富木駅辺りとは少し離れているが、同じ高石市だ。

電車に乗ると、大阪市内までさほどかからない富木。
それなのに、「のんびりした田舎」という子供の頃の印象が、俺には今も残っている。
祖母の家に行くたび、近所の子とザリガニやタイコウチ、フナも捕まえた。
当時は、田んぼや畑だらけだったが、「今はどうなっているのだろう?」とたまに思う。
祖母の家の近くには、祖母が亡くなってから30年ほど足を踏み入れていない。

右手に高石神社が見えると、大雑把ではあるが、墓まで半分の距離を進んだことになる(多分)。
まずは墓まで、そしてその先の和歌山市まで走り続けるのだ。

高石市から泉大津市を抜け、岸和田市へ。
26号線を走っていると、一瞬、岸和田城の天守閣が見える。
城好きの俺としては、「時間に余裕があれば寄ろう」といつも思うのだが、いまだに天守閣を間近に見る機会は無い。
この日も、車道の隅で足を止め、写真を1枚撮っただけだ。

それにしても、信号、信号、信号で吐き気がする。
道も狭い。
普通、郊外に行けば行くほど信号が少なく、信号と信号の距離が長いと思うのだが、大阪の南側は違う。
信号地獄だ。
「それは何故か?」と自分なりに推理したところ、泉州(大阪府南部)は、古くから歴史があり、古くから街が発展していたため、開発しにくい地域ではないだろうか。
とまぁ、俺が勝手に思っているだけだが。

信号が青になり気合いを入れて走り出すと、「あ、次の次の信号、赤になったやん…」。
その繰り返しで、「全然スピード上がれへんやんけ!」とイライラする。
また、走っていて、向かい風を浴びている気がする。
体のキレも良くない。
脚が回らない。
「和歌山市まで30㎞巡行?笑っちゃうね」。
自分に皮肉を言いたくなる。

事態は、悪い方向に突き進んでいる。
明らかに。
「これ以上、予定より遅れたらあかんわ」と、焦りを感じながらもがく。
が、サイコンに目をやると時速23㎞~25㎞。
絶望しか無い。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする