(329)武庫川サイクリングロードを走り、Stravaに満たされる。

暇さえあればStravaを起動する。
先日、武庫川サイクリングロードを走った結果、「俺、なかなかやるなんけ」とご満悦になった区間があり、それを何度も見返したわけだが…。
だ、「記録を更新しよう」と野望に燃え、また走りに行った。

いつも通り、橋の脇にあるガタガタの坂を下り、サイクリングロードのガタガタの道を踏む。
そして、風向きのチェック。
ここは風の影響を受けやすく、行きと帰りではスピードも負担も全然違うのだ。
風向きを知るのはすごく大切。
「なるほど。今日は行き(南から北上する)で楽ができるな」。
俺はクランクを回し始めた。

と、パチパチ。
音がする。
降りだした雨が、ジャージにあたった。
「またかよ!」と絶叫しそうになったが、怒りをぶつける相手がいない。
「今日もやでぇ…。今日も雨が降ってきたか…」。

一応ね、俺、ざっくりとではあるが、スマートフォンのアプリで天気予報の確認はしてるんですよ。
した上で家を出てるんですよ。
でもね、時間毎の降水確率までは確認してなくてね、「そこまでするんも面倒やん」と思ってしまうわけですわ。
でね、スマホのホーム画面に設置した天気予報アプリのウィジェットをチラッと見たら、「曇り時々雨」やったから、「まぁ、確かに曇ってるけど、オレが走る時間帯が時々雨のタイミングちゃうやろ」と軽く考えていたわけ。
ところがだ。
「またか!」と。
「また今日もか!?」と。
「また今日も、その『時々』がヒットするんか!?」と。
もうね、嫌になってきますわ。
思い返せばね、子供の頃から「俺って運が悪いんちゃうかなぁ?」と感じることがしばしばあったんですわ。
小学生の時なんかね、授業中、「おもろないなぁ」思ってね、新型のガンダムとか最強の超人を俺なりに想像してノートに書いているとね、「この問題わかる人!」と教師が言うわけ。
天下取ったみたいな顔で。
俺は教師の話なんてまったく聞かずにガンダムとか書いてるから、問題の答えなんかわかるわけがない。
そもそも興味がない。
けどね、みんなが「はい」「はい」とか言って手を挙げると、同調圧力に負けて俺まで手を挙げてしまうわけっす。
でね、そういう時に限って、「はい、krm」と教師にあてられて、もう最悪。
「なんで俺なん?35分の1の確率で、なんで俺なん?」。
「おばはん、さすがにこれはピンポイントすぎひんか?めっちゃひくわ」。
「答え?答えって?そんなもん、わかるわけないやん」ですわ。
本音として。
必死こいて、足の裏までバズーカを装備(格納もできる機構)したガンダムの絵を描いてる俺がね、兵器の開発に勤しんでる俺がね、リトマス試験紙がどうのとか、そんなスケールが小さく興味の無い問題の答えなんて「わかるわけないやん」ですわ。
もうね、「考えたこともないわ」ですよ。
だいたいね、「こっちはそれどころの騒ぎちゃうねん」ですよ。
本音として。

とまぁ、そんな話はまた別の機会にでもするとして、今の俺が向き合わなくてはならないのは、目の前に広がるサイクリングロード(たいして広くないけど)。
「雨はもういい。気にせず、無心に脚を回せ」と自分に言い聞かした。
が、Stravaのタイムも気になる。
無心になれない。
欲が出る。
色気付いている。
「無心ではなく、最高のタイムを叩き出すために計算してクランクを回し続けろ」と自分に指令を出し直した。

北側のゴール、宝塚市役所の近くまで走り、一息つく。
「さて、帰りに唐揚げ弁当でも買って帰るか」と思ったが、小雨はまだ降り止まない。
「寄り道せんと帰ろう」。
家に向けてクランクを回した。

「いや、ちょっと待てよ。何も買って帰れへんかったら、晩飯無いで」。
ふとそう思い、サイクリングロードから車道に上がって、JR甲子園口駅へ走った。
その理由としては、駅前にとんかつ弁当屋があるからだ。
「全部うまそうやな。どれにしようかな」と、お店の前に立てられたメニューの写真を見て悩んだが、見ているうちに「今の体調やと、油っこいもん、しんどいんちゃうか?」と思い直す。
結局、手ぶらで家に帰った。

家に着いてしばらくして、「やっぱりとんかつ弁当買っとけばよかったな」。
小腹がすいてそう思ったが、Stravaをチェックすると「今日、記録更新してるやん!」。
腹は減っても、Stravaのおかげで満足感に浸ることができた。

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