(358)サイクリングがてら、豚まんを買いに行く~551の蓬莱~

サイクリング中にうまいものを買って、帰ってから酒を飲みながら食う。
最近の楽しみだ。
「今日はどこ走って、何を買って帰ろうか」と考えた結果、「蓬莱の豚まんがええなぁ」。

大阪市内で生まれ育った俺には、551の蓬莱は馴染みが深い。
親が買い物やらパチンコをしに難波へ行くと、「蓬莱の豚まん、買ってきたよー」ということがよくあった。
子供ながらに「これはうまいなぁ」とかぶりついたものだが、大人になった今でも一度に食えるのは2個が限界だ。
うまいけど、すぐ腹がいっぱいになる。
また、父親が豚まんに辛子を付けて食べているのを隣で見て、「普通に食った方がうまいんちゃうか?」と思ったが、今では俺も辛子を付ける。
「やっぱり辛子が無いとな」と思える歳になったようだ。

「ロードバイクやし、ちょうどええわ。難波の蓬莱に向けて走ろか」。
551の蓬莱に対する愛は、今も俺の中にある。
が、普段、難波や梅田の繁華街に行ったついでに豚まんを買って帰ろうにも、「電車の中でにおいが迷惑になるかもな」と思い躊躇していた。
その点、ロードなら問題無い。
また、先日買ったバックパック、SHIMANOのT15がある。
箱形のT15なら、豚まんの箱を水平に入れて走ることができる。
後は、蓬莱のどの店舗で買うかだ。
店内で注文しなくてはならない店は、なるべく避けたい。
百貨店の地下や路面店でも、外にロードを止めておくのは嫌だ。
盗まれる懸念をなるべく0にしたい。
「テイクアウトの窓口がある店、どっかにあるかな?」とネットで探していると、あった。
難波ではないが、あった。
福島のお店。
福島とは、福島県ではなく大阪市福島区。
ラーメン激戦区だ(あ、居酒屋激戦区でもあるな)。
「ええやん。福島区やと、うちから難波よりもちょっと近い。10㎞ちょいのはず」。

サイコンに目をやると「30」が表示されるが、信号待ちが多過ぎて、結局アベレージ18㎞ぐらいになる国道2号線を東に走る。
「うわぁ、バスが前で止まったわぁ。こっから抜いたり抜かれたりになるんかぁ…」。
「スピードがのってきたね。いいねぇ。あ、信号が赤になったわ」。
いつも通りの2号線。
進んでいるようで進んでいない。

淀川を渡り阪神の野田駅へ。
子供の頃から、甲子園へ野球観戦に行く時は、地下鉄の野田阪神駅から乗り換える際によく利用した(ややこしいが、阪神の野田駅と地下鉄の野田阪神駅が隣接している)。
帰りは、駅前の商店街で飲んだり食ったり。
昭和な感じの商店街で、また、一本入ればごちゃごちゃした下町らしい雰囲気を感じられ、自然に親近感が湧く。

そして、もう少し東に進み福島駅周辺へ。
福島は、隣の梅田に比べると規模やお店の数は少ないが、レベルは高い。
大人になってわかった。
飲むにも食うにも良い店が多いと思う。
よそから大阪に来る人にお店を紹介する場合、「雰囲気がある」という意味では難波や新世界を勧めるが、「うまいもん食いたい」って人には「福島ですよ」と俺は言うね。

というわけで、福島に着き蓬莱へ。
出発前にざっくりと地図を見て、「あぁ、この辺りか」と余裕をかまして向かったが、一本か二本、筋を間違っていたようで、距離は近いのに妙に時間がかかった。

ネットで調べたとおり、道沿いにテイクアウト窓口があり、「ひとりロード乗りにとって、これは助かる」と実感。
では、何を注文するか?
悩む。
豚まんは2個が限界だが、せっかくなのでサイドメニューも少し買って帰りたい。
まぁ、「蓬莱と言えば豚まんなので、その他の商品は全てサイドメニューだ」と言えばそうかも知れないが(自分で言っててなんだが)、焼売もうまい。
ビールにもよく合う焼売。
小さな6個入りの箱でもかなりの存在感がある。
「焼売は捨てがたいな」。
「でも、豚まん2個食った後に、焼売も食えるか?」。
自問したところ、「腹ふくれすぎるから、餃子にしようや」となった。

「お姉さん、豚まん2個と餃子1人前で」。
「餃子は10分前に作ったものですが、いいですか?」と聞かれたが、「はい、問題無いです」。

商品を受け取り、スマートフォンを取り出して時間を確認すると、「ここまで40分かかってる。てことは、帰りも40分かかる。今さら餃子の10分なんて気にならんよ」。
そう思いながら、T15に豚まんと餃子を詰め込んだ。

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