(377)日帰りで鳴門へ~忘れ物の多い俺~

高松市へ、屋島へ向かって走る。
時間には余裕があるので、のほほんとクランクを回していると、俺を追い抜く何台かの車の向こうにロード乗りが見えた。
少し距離はあるが、すれ違う手前で右手を挙げる。
ロード乗りなりの挨拶だ。
が、無視された。
「走りに集中していたか、我々の間を走る車のせいで俺が見えなかったのだろう」。
ポジティブに解釈する。

ブレーキレバーを引く。
赤信号だ。
信号待ちの間、俺は道路を含めた景色を写真に撮る。
後になって見返すと、「あぁ、この時は暑くて死にそうやったよな」とか、「この後、道を間違えてひどい目に合ったな」と、苦しかったこと情けなかったことも含め、当時の空気を感じ、思い出せるからだ。
まぁ、俺のちょっとした財産になる。

というわけで、当然、この日も脚を止めている間に写真を撮ったのだが、おかしい。
「何か忘れてるよな」。
冷静になって考える。
信号を待つ時の俺のルーティン。
まず、顔を横に向け、横断歩道の信号が青であることを確認してから、ジャージのバックポケットからスマートフォンを取り出して、景色の写真を撮る。
そして、また横断歩道が青信号であることを確認し、Stravaで距離や平均速度を見る。
のだが、「忘れてたわ」。
「スタートする時、Stravaを起動すんの、忘れてたわ」。

以前にも記事に書いたが、このブログを読んでくれている伊勢のSさんに教えてもらい、俺はStravaを始めた。
伊勢に行き、一緒に走り、帰ってからも「今日はこんなとこ走りましたよー」とStravaを通してコミュニケーションを取っていた。
しかし、この日はついうっかり記録するのを忘れていた。

俺はぼんやりした人間なのだ。
小学生の頃から忘れ物が多く、「ぼんやりしている」「何か抜けてる」と自覚している。
だからこそ、忘れ物が無いように気を付けているつもりなのに忘れる。
ちょっとしたことを。
今回の鳴門日帰りツアーの忘れ物は、鼻炎の薬、ティッシュ。
そして、「Stravaの記録」が追加されてしまった。

高松市への道のりは、自然に囲まれた小さな町を進み、しばらくするとアップダウン。
その後、また小さな町へ…アップダウン…を繰り返す。
走っていると、道の右にも左にもちょくちょくうどん屋が見え、「さすがやな」と。
「さすが香川県やな」と感じる。

へんてこな山が見えてきた。
はっきり言って、そんじょそこらの山ではない。
ぼこっと屋根がある山。
「自然の奇跡か?」。
「どうなったら、あんな形の山になるんや?」。
いつもと同じことを考えながら、クランクを回していると、見えてきたのだ。
屋島が。

屋島が見えたということは、とりあえず高松市に入ったということ。
とりあえずは、ほっとする。
「一応、ノルマはこなしたかな」と。
そして、休憩地点として、時には折り返し地点して設定している「道の駅 源平の里むれ」へと進む。

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