(386)ロードお遍路の予行演習~霊山寺とそして~

車道を走り、車が怖く感じると歩道に逃げてしばらく進み、また車道に出て…を繰り返し、曲がるべき交差点を間違え「俺ってほんまアホやなぁ」と鳴門まで来て自分に失望もしたが、見えてきた。
出発して30㎞程度の距離。
四国霊場第1番札所 霊山寺。
ついに到着。

ロードバイクお遍路の第一歩だ(予行演習やけど)。
山門の前でサドルから降りる。
「立派な仁王像やなぁ」。
「大寺院って感じ」。
「境内、広いんやろなぁ」。
そんなことを考えていると、山門をくぐって境内をうろつきたくなった。
が、「今回はお参りや観光で来てるんとちゃうから、さっと次の2番札所を目指せ」と自分に言い聞かせる。
そう、今回のロードバイクお遍路予行演習は、「近いうちに訪れるであろう本番のために、お寺からお寺へと走り回り、飽くまで移動に慣れること。そこに重点を置く」と決めたのだ。
また、「お寺での滞在時間をなるべく短くし、なるべく多くのお寺を回りたい」と思う。
ただ、せっかく30㎞走ってきた。
「ほな、次のお寺に進もうか」と簡単に割り切るのも難しい。
ので、山門をくぐらず周辺を2~3分うろついた。

「お、あれがグッズ売場か」。
山門の脇を通り、駐車場に入ると総合案内所が見えた。
ここで、金剛杖、納経帳などお遍路に必要なものが一通り揃えられる。
当然、無料ではないが。

そっれにしても意外だったのが、人がほとんどいなかったこと。
霊山寺は1番札所なので、お遍路のスタート地点である。
白衣を纏った人たちがひしめきあっていると勝手に想像していたのだが、見掛けたのはひとり。
総合案内所の前にあるベンチに座り、休憩しているおじいさんひとり(しかも、白衣ではなく普段着)。
「お遍路もコロナの影響なんかな?」と思いながら、「2番札所 極楽寺」に向けてクランクを回し始めた。

途中、信号待ちの際、Googleマップを確認すると、近くに「板東俘虜収容所跡(ドイツ村公園)」があるではないか。
ここ鳴門市は、映画「バルトの楽園」の舞台。
第一次世界大戦のドイツ人俘虜収容所があったのだ。
その縁か、ドイツ関連の観光地、施設があり、坂東俘虜収容所跡もそのひとつ。
 「寄ってみよか」。

サドルから降り、ロードを押しながら歩いて入口を通る。
収容所跡は今では公園になっているようで、のんびりした雰囲気。
少し離れたところにベンチがあり、近所に住む人だろうか。
おじいちゃんおばあちゃんが、世間話をしながらくつろいでいるようだ。
近くに山があるからか、公園も自然の一部のように感じられ、「うちの近所の公園とは、緑の重厚さが桁違いやな」。
「公園と言うか、森?森の中におまけで公園?」。
そんな印象を受けた。
が、「ちょっと待てよ」。
何か違和感がある。
「俺、前にもここに来てへんか?」。

バックポケットからスマートフォンを取り出し、不人気ブログ「ロードバイクに乗って、大人の階段を下る」にアクセス。
「ドイツ」で検索すると、「(128)鳴門と俺。四国の片隅を走り思い出したこと。-3」に記載されているではないか。
「ドイツ村公園に来て、スズメバチが飛んできて怖かったです」と。
「何やそれ」。
俺は公園を出て、極楽寺に向かった。

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