(392)ロードお遍路の予行演習~カレーライスの自販機~

「11時20分かぁ」。
8時前に鳴門を出発し、約3時間半。
距離としては、40㎞ほど走った。
「来た道と同じコースを走って、お寺に立ち寄らず進んだら、14時半には鳴門に着くな」。
「Nさんの釣りが終わるまでに着いて、車の中でゴロゴロしとこ」。
そう思い、クランクを回しながら来た道を引き返そうとした。
が、同じ道を走るのは無理だ。
複雑な田舎道をGoogleマップで確認し、法輪寺までたどり着いたが、いちいちルートを覚えていない。
「てことは、帰りもGoogleマップを見ては進み、見ては進み…。面倒くさいわ!」。
「やめとこ」。

往路とは別の道、鳴門方面に向かう幹線道路、12号線を進むことにした。
この道路、行きにもそれなりの区間を走ったが、まぁ、ロードバイクでは走りにくい。
道が狭い。
それなりに交通量もある。
ただ、唯一のメリットとして「真っ直ぐ進んだら鳴門に着くわぁ」と安心感を得られる。

ハンドルを握り、景色に目をやりながら今日1日を振り返る。
登ったり下ったり、嘘の道を指示されたり、進もうにも何が正解かいまいちわからない道をここまで走り、感覚としてはかなり濃いライドになった。
が、冷静に考えてみると、まだ40㎞しか走っていない。
たった40㎞だ。
体力的に余裕がある。
「クランクへし折るぐらい、ガンガン走ったるで!」。
そんな魂を込めつつも、俺は歩道をちんたら走ることになる。
12号線、車道を走るん怖いんですよ。
やっぱり。

歩行者はほぼいないので、それなりにわがままに歩道を走ることは可能だったが、歩道特有の細かなアップダウン…、段差…、亀裂…。
ロードのタイヤが細いため、劣悪な歩道のちょっとした突き上げをモロに感じ、精神的なストレスも肉体的な披露も蓄積され続けた。
「は~」と溜め息が自然に出る。
「鳴門まで来て、不愉快な気分でサイクリングをしたくないわぁ」。
「は~」。

諦め気分で脚を回していると、「あ!あれは何や!」。
「まさか…」。
「まさかの…」。
俺は目を擦りそうになった(実際には擦っていない)。
「もしかして、あれは伝説の…」。

ロケットニュース24やその他の記事で目にした、「コインスナック御所24」だ。
ゲーセン(レトロゲーム中心なのか?)が併設され、自販機が並ぶ休憩所?
前に駐車場があり、ドライバーの憩いの場という位置付けなのかどうかもわからないが、俺からするといろいろと意味不明で説明のしようがない。
ので、「コインスナック御所24の詳細についてはネットで良質な記事を読んで下さい」と、他のブログに丸投げします。

で、何故ここに値打ちがあるのか。
特別な価値があるのか。
それは、日本で唯一稼働しているボンカレーの自販機があるからだ(真相はわからないが)。
ちなみに、確かにボンカレーの自販機はあるが、金を投入し出てきたカレーはボンカレーではないらしい。
でも、それはそれとして、自販機のカレーライスが食べられる。
魅力的でしょ?

鳴門に戻るのは後回しだ。
俺はサドルから降り、道路の向かい側、コインスナック御所24に近付いた。
「おー」。
ズラーっと自販機が並んでいる。
妙に懐かしい、うどんの自販機もある。

「仁鶴、わっかー」。
やたら若い笑福亭仁鶴が、「お持ち帰りもできま~す」。
時代を感じられずにはいられない。
しかも、カレーライスが300円。
もうね、良心的すぎてお腹いっぱい。
買いたい気持ち、食いたい気持ちも強いけど、「ええもん見たわぁ」と心が満たされた。

またサドルに跨がり、鳴門を目指す。
俺は、徳島ラーメンを食わなくてはならないのだ。
「支那そば 三八」で、徳島ラーメンを食わなくてはならないのだ。

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