(413)ロードで鳴門を登る~鳴門スカイライン ようこそ鳴門へ~

鳴門から高松まで何度も走った道、11号線。
この日は鳴門の北側に少し進み、海が見えたら信号を右に曲がるのだ。
鳴門スカイラインを走るために。

「お、海や」ということでクランクを止める。
信号を渡り、少し進むと鳴門スカイラインの入口。
のはずが、「木ばっかりやな。入口、こんなんやったか?」。
記憶を辿ろうとしたが、面倒なのでGoogleマップで確認。
目印にしていた信号を間違えていたようだ。
「なるほど。この先にもうひとつ信号があって、それが正解なんか」。
歩道をゆっくり走りながら、思い出した。
前に来た時も同じ信号で間違ったことを。
うん、俺には学習能力が無い。

「鳴門スカイライン ようこそ鳴門へ」。
青い看板をくぐり、10㎞ちょいの山岳ライドがスタートした。
まずは平坦路。
民家やラブホテルを横切り、少しずつ緑深い景色に変わる。
前回、鳴門スカイラインを走ったのは5年ほど前で、「いきなり登りって、勘弁してくれよ」と思った記憶があるのだが、記憶違いなのだろう。
平坦路が続き、やがて海が見えた。

景色に見とれながら、ゆっくりとクランクを回す。
快適。
快適と感じる。
が、暑さが気になりだし、ボトルケージからボトルを取り出して水を飲み、またボトルを収めて…を繰り返していると、妙な違和感。
ボトルがボトルケージにはまってくれない。
「どういうことや?」と思い、立ち止まって確認。
「そういうことか」。
ボトルケージのネジが外れかけてグラグラしていた。
「そらボトルの収納しにくいわなぁ」。
サドルバッグから六角レンチを出してネジを締める。
「用意周到な俺、かなりのファインプレー」と自分に感激しながら、またクランクを回し始める。
ちなみに、俺はロードバイクを2台所有している。
その日その日のライドによって、どちらに乗るか選択するのだが、サドルバッグの中身を移し忘れたり、ライトの付け替えを忘れたりとくだらないミスが多い。
その度、「俺はぼんやりしてるんやな」と実感する。

急カーブを曲がり顔を空に向けると、山がさらに近く感じられた。
「このままずっと平坦路が続いたらええのに」。
心から祈ったが、そういうわけにもいかない。
この先、山を登って山と山を繋ぐ橋を渡って、上へ上へと進まなくてはならない。
登りが嫌いな俺としては、もうね、坂を見ただけで生理的嫌悪感を覚えるよ。

「いらんって」。
ついに出現。
目の前は緩やかな傾斜。
鳴門スカイラインの本番スタート。
俺の記憶では、登り始めて少しのところに休憩所があったはず。
前回、脚が死にかけの状態で、別にトイレに行きたいわけでもないのに、「トイレに行きたいから敢えてサドルを降りるんだ」と自分に言い訳を用意するため立ち寄った休憩所。
まずはそこを目指してダンシングで駆け上がったが、なかなか辿り着かない。
どうやら、記憶違いなんだろう。
この時の俺は、幻の休憩所に向けてクランクを回していた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする