(435)しまなみ海道を走り、とびしま海道を走り~シューズとペダルが外れない~

尾道から渡船に乗って向島→因島→生口島→大三島→伯方島→大島→今治へと走る、しまなみ海道。
この時点で我々がいたのは大三島。
次の伯方島とを結ぶ大三島橋に向けてクランクを回していた。

橋の入口へは、下道から緩い傾斜の道をくねくねと登り進むわけだが(ずっとこのパターン)、前を走るSさんから「停止」のハンドサインが出た。
「何で?」と思い、ふと道の脇に目をやるとサイクルラック。
休憩所のようだ。
「なるほど。景色のいいところでのんびりしたいんかぁ」。
俺も停止しようと左足を捻る。
が、おかしい。
ビンディングペダルからシューズが外れない。
ブレーキをかけて停止し、地面には右足をつく。
「やばい…。またやってもうた…」。
「出発前にチェックせえへんかった俺のミスや…」。

BOAダイヤルを回してワイヤーを緩め、左のシューズを脱ぐ。ペダルとシューズが固定された状態なので、俺の左足はソックスのままで地面についた。
そして、心の底から反省。
かなり前、記事に書いたが、俺は明石で同じミスをしている。
左のビンディングペダルとシューズが離れず、家までの40㎞、信号のたびに右足をついた。
また、マンションの1階から自分の部屋まで、左足は裸足のままでロードを抱えて階段を駆け上がった(人に見られるのが死ぬほど怖かった)。

「Sさん、ちょっとアクシデントが…」。
「どうしました?」。
「ビンディングシューズがペダルから離れなくなりまして…」。
この時、冷や汗が流れていることを自覚する。
「ちょっと手伝ってもえませんか?」。
フレームをSさんに支えてもらい、ビンディングシューズを手で無理矢理捻る。
と、「外れましたぁ。良かったぁ」。
最悪の事態は回避でき、胸を撫で下ろした。

次に原因を究明する。
道の隅にあぐらをかき、ビンディングシューズをチェック。
「やっぱりなぁ」。
クリートをシューズに装着するボルトが1本無かった。
これは以前と同じミスであり、出発前にシューズとクリートを確認しなかった自分を情けなく思う。
サドルバッグから予備のボルトを取り出し、クリートを装着。
正確には他の細かい部品も欠損していたが、「出先やし仕方無いわ」と諦めた。

「とりあえず、これでペダルを踏むことはできると思います」。
間近で俺を見守るように座っていたSさんに声を掛ける。
と、「災難ですけど、今気付いてよかったですね。下ってる時に『シューズが外れへん』ってなったら大変でしたよね」。
「確かに」と思う。
また、「近くにSさんがいてくれてよかったわぁ」とも。

一応、俺はサイクリングチーム(たった3人)に所属しているのだが、チームメイトと走る機会はほぼ無い。
今年に入ってからチームメイトBとは会った(飲み屋とかで)。
しかし、チームメイトAは音信不通。
そんなわけで、個人で走るのが当たり前の俺だが、今回のアクシデントは、「誰かと一緒に走ることが、こんなに心強いのか」、「トラブルの時に誰かが近くにいてくれると、こんなに心強いのか」と気付かせてくれた。
まぁ、アクシデントなんて無いに越したことはないですけどね。

つづく

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