(464)ロードの旅 ビワイチ編~不安を覚える~

「前、引きますわ」。
Sさん(この不人気ブログの読者様 40代 男性)にそう伝え、前を譲ってもらう。
「じゃ、行きますね」。
25㎞巡航を心掛けてクランクを回した。
が、しばらくして思う。
「腑に落ちない…」。
走りながら、ちょいちょいサイコンに目をやると、「23.1」。
謎の数値が表示されているではないか。
感覚的には時速30㎞手前ぐらいで進んでいるつもりなのだが、「おかしいな」。
「えっらい遅いな」。
景色を堪能するのはやめ、しばらく脚に集中。
しかし、「23.2」。
「おっかしいよな」。
またサイコンを凝視すると、「AV?」。
「あっ」。
平均速度を表示していた。
買ったばかりのサイコンなので、使い方に慣れていない…ということで、「表示切替」。

平均時速27㎞ぐらいで走り続けたと思う。
脚に疲労は感じなかったが、少し不安を覚えた。
「ほんまにこのペースを維持して何時間もクランクを回し続けられるんやろか?」。
普段、俺がロングライドする際、信号がやたらと多い区間を走る(大阪か神戸を経由するので)。
ま、良くも悪くも信号のせいで強制的に休憩を取らなくてはならない。
ので、たかが時速27㎞であろうと何時間も継続して走った経験が無い。
「大丈夫やろか?今のペースで何時間走れるんやろ?」。
振り向いてSさんを見ると、3mほど間隔を開けてふらふら。
余裕をかましているようだ。
「ピンチの時はSさんに引いてもらったらええわ」。
開き直って、また脚に集中する。

やがて湖畔から内陸部に導かれ、田畑に囲まれた景色の中を進む。
「あぁ、自然の香り…」。
俺は鼻炎なのでそんなものは感じなかったが、クランクを回していると、またひとつ不安の種が芽吹いてきた。
「思ったより、コンビニ少ないよな…」。
ビワイチと言えば、アワイチに並びロード乗りに愛されるコースのはずだが、ここまでの感想では「補給ポイントがちょっと…」。
また、俺は大人になってから少しはマシになったと思うが、水が飲めない環境とトイレが無い環境を怖がる子供だった。
「勘弁してくれよ…」。
と、ネガティブな気持ちになったところでローソンの看板を発見。
特に何か飲みたいわけでもトイレに行きたいわけでもなかったが、振り向いて「寄って行きましょう」。
Sさんに声を掛けた。

一応トイレを借り、水と塩にぎりを買って店を出る。
別に腹が減っていたわけでもないが、「今のうちに何か食っといた方がええかなぁ」。
「次のコンビニまでどれぐらい距離あるかわからんし」。
何となくちびちび食いながら、サイクルラックに引っ掛けたロードバイクに目をやる。
湿った路面、小雨の中を走ってきたので、当たり前のことだが泥をかぶっていた。
「はぁ…」。
「出発前にフレームを綺麗にしたのになぁ」。
「無駄な作業やったなぁ」。
「アホらし」。
まぁ、ロードに乗っていると、よくあることですけどね。

つづく

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