(483)ロードの旅 また来たビワイチ~輪行バッグとバックパックと蟻~

阪神武庫川駅の裏には、遊歩道がある。
川沿いの緑に囲まれた遊歩道。
人通りが少ないおかげで、ロードバイクを輪行バッグに収納する作業スペースを確保でき、本当に助かる。

バックパックを地面に置き、輪行バッグを広げる。
ここで注意しなくてはならないのが、蟻。
前回のビワイチの帰り、同じ場所で輪行バッグからロードを取り出したのだが、家に着いてダラダラしていると「何やろ?膝が痒いな」。
ふと膝に目をやる。
「あぁ!」。
蟻がちょろちょろ歩いているではないか。
「うちに蟻が湧いたんか?急に?」。
一瞬、そう考えたが不自然な気もする。
心当たりと言えば、武庫川の遊歩道。
何匹、何十匹の蟻が地面を歩き回っていた。
おそらく、その中の1匹が輪行バッグかバックパックに忍び込んでいたのだろう。
気持ち悪い話だ。

前輪、後輪を外し、エンド金具を装着。
それぞれをベルトで固定し、ファスナーを閉めて終了。
蟻が付かないように、輪行バッグとバックパックを振ったり叩いたりして、「よし、一仕事終えたわぁ」。
とりあえず、往路における面倒くさいことはもう無い。
後は電車で守山に移動して、ホテルにチェックイン。
翌日のビワイチを楽しむのみ(天気は不安だが)。

荷物を背負って武庫川駅のホームを歩く。
6月のしまなみ海道、7月のビワイチ(前回)と、輪行バッグを担ぐ機会が増えたからか、「あら?今日は軽いな」と感じる。
単なる慣れだろう。

難波・奈良行きの電車に乗り、尼崎で乗り換えて梅田に。
大阪駅まで5分ほど歩き、米原行きのホームで時計を確認。
「新快速が来るまで時間があるな」。
小説を読みながら暇を潰す。
まぁ、ラノベですけどね。

新快速が入線し、一番後ろの車両の一番後ろのドアから乗り込んだ。
輪行バッグを運転室の後ろの壁に立て掛け、ぼんやりと車内を眺める。
「ガラガラやのに、輪行バッグがあるから座るに座れんよな」。
「まぁ、50分ほどの我慢やわ」。
輪行バッグの側で、立ったまま小説を読む。
まぁ、ラノベですけどね。

京都駅に到着。
守山まであと少し。
「そういや、こっちの天気はどうなってるんやろ?」。
ドアにへばりつき、空をチェックする。
あまり景気が良い感じの雲ではない。

大阪生まれ、大阪育ちの俺にとって、京都から向こうは遠い印象があった。
しかし、大人になったからか、またはビワイチを通して滋賀県が身近に感じられるようになったからか、守山まであっという間。
ほぼ俺のテリトリー。
そんな感覚。

守山駅の東口を出て、ホテルに向かって歩く。
5分もかからない距離。
前回は、荷物のが重さと蒸し暑さのせいで、休憩しつつホテルに着いたが、今回は余裕。

チェックインして、輪行バッグを広げチェック。
バックパックから荷物を出してチェック。
蟻がいないかチェック。
なんかラップみたいになったな。

「蟻は紛れ込んでないみたいやな」。
安心して服を脱ぎ、風呂へ。
汗を流したい。
湯船に浸かりながら、「気持ちええわぁ」。
そして、「この後、どこで飲もうか」と考えた。
まぁ、ロードの旅は走るのも楽しみだが、飲み食いするのも楽しみのひとつ。

つづく

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