(485)ロードの旅 また来たビワイチ~出発したけど…

串カツとキャベツを食い、ハイボールを飲んでほろ酔い気分になってホテルに戻る。
わけだが、歩きながら思い出した。
「俺、明日(9/4)ビワイチなんやわ」と。
スマートフォンで滋賀県各地の天気予報を片っ端からチェックしたが、雨マークが多い。
しかし、明後日(9/5)は晴れっぽい。
「ほんまやったら明日走る予定やったけど、雨はSさん(一緒に走る予定の人)も嫌がってたよな」。
「じゃあ、9/4は避けて9/5にひとりで走ろか」。
開き直ると気が楽になった。

「こんばんは。Sさん。明日は雨のようなので無理せずに中止にしましょう。明後日、自分ひとりで走りますので」と、メールを送ってみた。
「では、また別の機会に」。
そう返事が来ると思いきや、「雨でもビワイチを走りたいです」と。
「早朝、車で守山まで向かいます」と。
俺としては、「明日は雨やからビワイチ無しで、京都観光にでもしゃれこもうか」と思っていたので、気持ちの切り替えが難しい。
「そんな、気を使ってくれんでもええのに」と思いながらもメールのやりとりを続け、決まった。
明日(9/4)の朝8時45分、ピエリ守山に集合と。

ピエリ守山は、湖畔にあるショッピングモール。
客が少なすぎて空き店舗だらけ。
そして廃墟化した…のを数年前にネットニュースか何かで知ったが、今は運営会社が代わり、賑わいを取り戻しているそうだ。
まぁ、それはそれとして、車で来るSさんにとってピエリ守山は、と言うかピエリ守山の存在は駐車場は有り難いのだろう。

また、Sさんは親切にも俺のホテルからピエリ守山までのルートや距離も提示してくれた。
「10㎞ぐらいか。30分で着くな。まぁ、朝5時に起きたら余裕やろ」。
スマートフォンのアラームをセットし、就寝。

で、朝起きて風呂に入ってのんびり。
7時45分に輪行バッグを担いで部屋を出た。
「余裕で間に合うな」と思いながら。
1階のフロントでカードキーを渡し、ホテルの前で輪行バッグを開く。
「あ、それ、自転車やったの?」。
振り返ると、子供連れのおばちゃん。
「はい、自転車です」。
「どこを走るの?」。
「琵琶湖を1周しようかと」。
「今日は台風が…は大丈夫かな。雨は降るみたいよ」。
「はい、覚悟してます」。
軽く会釈した後、後輪をフレームにはめようとしたが、「えぇ?」。
はまらない。
何かが邪魔してるようなのでチェックしたところ、チェーンステーに取り付けたサイコンのセンサーが原因のようだ。
輪行の際にどこかでぶつけたのか、センサーが変な角度でチェーンステーの内側に入っている。
「まぁ、こんなもんでええやろ」。
かなり適当ではあるが、センサーの角度と位置を元に戻した(つもり)。
スピードもケイデンスも計測できないが、細かい調整は後回しだ。
優先順位としては、Sさんとの待ち合わせ場所、ピエリ守山に向かうことが上位。

ホテルを出て3分ほど走り、線路下の地下道をくぐった。
そして、守山栗東線を琵琶湖大橋に向けて走るわけだが、左足に違和感。
また、異音も聞こえる。
信号待ちの際に、「何やろ?」と確認したところ、サイコンのセンサーの位置がずれており、向きもめちゃくちゃでグラグラになってチェーンステーに引っ掛かっている状態。
「またお前かよ!?」。
次はしっかり固定し「OK!」なのだが、時計を見ると「全然OKじゃない…。待ち合わせ時間に遅刻してまうわ…」。
ホテルの部屋を出た時の余裕は完全に吹っ飛んだ。
「すみません。トラブルが発生し、少し遅刻するかも知れません」とSさんにメールを送り、必死でクランクを回す俺。

つづく

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