(486)ロードの旅 また来たビワイチ~言い訳を考えながらピエリ守山へ~

守山栗東線を進む。
Sさん(同行者 40代 男性)との待ち合わせ場所、ピエリ守山まで全速力で向かわなくてはならない。
待ち合わせ時間に遅れそうなのだ。
が、この道、あまり広くない。
車道を走っていると、「明らかに車のドライバーに迷惑掛けてるよな」と感じる。
仕方が無いので歩道を走るが、いくら歩行者が少なくてもクランクをガンガン回すのは良くない。
気持ちは焦るが、「時速15㎞くらいでゆっくりゆっくり走ろう」。
そう心掛ける。
まぁ、サイコンのセンサーの位置がめちゃくちゃなので、時速何㎞で走ってるかなんて把握できないけどね(画面には常に「0」が表示)。

歩行者(ほぼ見掛けなかったが)の迷惑にならないよう、ゆっくりとクランクを回すのはいい。
ただ、「このペースやと確実に遅刻するな」と。
「待ち合わせは、ピエリ守山に8時45分…。やばいな」と。
「『ギリギリセーフ』を目指してたけど、目標を『ギリギリアウト』に切り替えよう」。
「とにかく、『余裕でアウト』だけは避けよう」。
自分の中で、一方的にハードルを下げた。

気持ちが少し楽になり(待たされるSさんからすれば、たまったもんじゃないが)、体の調子も良くなってきた。
郊外まで進んだからか、交通量も少なくなった気がする。
「このペースやと『ギリギリセーフ』を目指せるんちゃうかな?」。
少し色気が出たが、「いや、落ち着け」。
自分にそう言い聞かせる。
下手に急いだせいで怪我をするのは避けたい。
「まずは落ち着け。俺」。
「そして考えろ。言い訳を」。

遅刻の言い訳。
「新幹線に轢かれそうな子犬を救出してたんです…」と、テリーマンパターンでいこうか。
「え!?そうだったんですかぁ…。krmさん、あなたって人は…。うぅ…」。
Sさん、号泣。
そして俺の遅刻は許される。
「まぁ、そんなわけないよな」と思いながらクランクを回す。

いろいろと言い訳の設定を考えたが、嘘に嘘を重ねると自分自身が苦しくなる。
ここは素直に非を認め、ありのままを伝えよう。
そして謝ろう。
「自分の不注意でサイコンのセンサーの位置がおかしくなって、それを調整してたら遅れてしまいました。すみません」。
それでいいじゃないか。
潔く、正直にSさんに伝えたらわかってもらえる。
が、ちょっと待てよ。
「キャットアイのせいで遅刻しました。キャットアイが悪いんです」。
俺のメンテナンス不足や輪行時における注意不足が元凶だが、全責任を無理矢理押し付けるのもアリかも知れない。
株式会社キャットアイに。
「少し強引か」。
「いや、テリーより説得力あるな。十分いける」。

琵琶湖大橋の手前、ローソンがある交差点を右に曲がり、少し進むとピエリ守山。
到着。
まだ朝の9時前だからか、人は見掛けずシ~ン。
駐車場もスッカスカな感じ。
詳細な待ち合わせ場所であるオーバーブリッジという陸橋で時間を確認すると、8時47分。
2分遅刻だが、ギリギリアウトなので俺としてはセーフ。目標は達成できた。

まぁ、それはそれとして、Sさんの姿が見当たらない。
しばらくキョロキョロしていると、道路を挟んで向こう側にグラベルロードに乗ったSさん発見。
俺としてはSさんと合流したいので向こう側に渡りたいが、信号が無い。
陸橋で渡るのは、率直に言って「面倒くさいわ」。
「とりあえず、お互い進行方向に進んで信号があれば合流しましょう」。
それを伝えようと、「右」「右」と指で合図。

少し進んで信号を渡り、無事に合流。
「お疲れ様です」。
「お疲れ様です」。
遅刻した理由については、特に突っ込まれなかった。

つづく

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