(498)ロードの旅 また来たビワイチ~幸薄い虹~

豪雨のため、ファミリーマートで雨宿り。
途中ではぐれてしまったSさん(同行者 40代 男性)も、後方のゴミ捨て場で雨宿りしている。
「今日2回目の雨宿りかぁ」。
「ほんまに帰れるんか?」。
Sさんを待ちながらそんなことを考えていると、気持ちは大いに沈んだ。

しかし、前向きになれる要素を探そうと、スマホアプリでゴールの手前、琵琶湖大橋までの距離を調べたところ、残り45㎞ほど。
「単純に2時間もあれば大丈夫。日が暮れるまでに何とかなりそうやわ」。
少し気持ちが楽になった。
が、雨はなかなか弱まらない。

30分ほど経ち、ようやく走れそうなコンディションになった。
しばらくしてSさんが到着。
合流。
素直に「耐えた…」。
俺はずっと我慢していたのだ。
「すみません。俺、ロックを忘れたのでロードバイクを見張っててもらえますか?」。
そう言い残し、トイレに駆け込む。
1、2分経過。
では、気を取り直して出発。

交通量の多い道はなるべく避け、湖畔の静かな道に進みゴールを目指す。
コンビニも自販機も無い(または少ない)ルートだが、交通量が少ないのは本当に有り難い。
わがままにクランクを回せる。

相変わらず路面は濡れているが、天候は回復に向かっている。
もう、雨に悩まされることはなさそうだ。
また、パンク修理や雨宿りのせいで休憩を取らざるを得ない状況にあったため、体力は十分に残っている。
脚にも疲労を感じず、ガンガン回せそうだ。
先行きは明るい(はず)。

ふと湖上に目をやると、「お、虹や」。
虹の根っこの部分が見えた。
少し進み、足を止める。
そして再度湖上を凝視したところ、「確かに虹が見えるわ。薄くやけど」。

「これは幸運の前触れやで」。
ちょっと浮かれてしまったが、後になって振り返ると不幸の方が多かったと思う。
いろいろとトラブルがありましてね。
後日記事に書くが、天候以外にも、俺の準備不足によるトラブルにSさんを巻き込んでしまい(何回目かわからん)、迷惑を掛けてばかりで…。
本当に、自分のボンバーマンっぷりには自己嫌悪に陥りましたわ。

まぁ、それはそれとして、前を向いてクランクを回す。
なかなか自然豊かな環境で景色は良い。
ただ、自然豊かなせいで落ち葉や落ち枝が多く、下手に踏むとスリップしそうで怖い。

積極的な走りは放棄し、安全に、慎重に進むことにした。

つづく

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