(504)ロードの旅 また来たビワイチ~守山栗東線を走る~

ビワイチを走り終え、「お疲れ様でした」。
Sさん(同行者 40代 男性 このブログを通じて知り合う)はピエリ守山の駐車場に消え去った。
「あぁ、ここから俺ひとりかぁ」。
急に寂しい気分になる。
と、「おぉー!」。
Volt400(フロントライト)が、また赤く点灯。
「電池やばいですよ」サインだ。
立ち止まり、モバイルバッテリーで充電開始。

繰り返すが、ビワイチは終わった。
不幸すぎる天候。
そして、俺の準備不足のせいで様々な困難に直面したが、結果的には走破した(タイムはクソだが)。
目的は達成したのだ。
「よく頑張ったね」と自分をねぎらい、出来ることなら今すぐ横になってビールでも飲みたい。
しかし、そのためには、まず守山のホテルに戻らなくては。

琵琶湖大橋のたもとから守山栗東線を走り、宿泊先のホテルがある守山駅周辺まで、距離は10㎞ほど。
30分もあれば着く(はず)。
しかし、路面は濡れたままで、おまけに辺りは暗い。
また何かアクシデントに見舞われる気がしてならない(ちなみに、30分後、その予感は的中する)。

「こんなもんでええか」とVolt400からUSBケーブルを外し、サドルに跨がる。
「スリップに気を付けて」。
そう自分に声を掛け(脳内)、車道に出た。

守山栗東線。
前回のビワイチでもこの道を走り、雨に苦しみ交通量の多さに泣かされた。
が、この日は「え?何で?車、あんまり走ってへんやん」。
嬉しい反面、少し拍子抜けする俺。

いかにも郊外らしいロードサイド店舗がぽつぽつ見え始め、周辺が少しずつ明るくなってきた。
これは都合が良い。

暗闇の中を走るのは、もう本当に懲り懲りなのだ。
さらに進むと、強烈な光。
知らないパチンコ屋に心の底から感謝。

雨も降り止み、全ての懸念が解消された。
風は吹いていないが、気持ちの中で追い風を感じる。
サイコンに目をやると、朝からの走行距離は180㎞と少し。
「もう終わりや」。
「もうすぐホテル。もうすぐ横になれる」。
そう思うことで、疲れなど吹っ飛んだ。

JR琵琶湖線の線路下、地下道をくぐればホテルまでもう目と鼻の先。
5分もかからない。
5分後に待ち受けているアクシデントなど微塵も想像せず、俺はクランクを回し続けた。

つづく

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