(529)ロードバイクに乗って淡路島を走る~前夜~

「10月28日、平日ですけど休み取れますか?また鳴門に行きませんか?」。
知り合いのNさん(50代 男性)が、真鯛釣りをするため鳴門に行くようだ。
そして、いつも通り俺も車に乗せてくれると。
まぁ、ガソリン代と高速代は俺も負担しなければならないが、俺にとってロングライドを楽しむいい機会ではある。
「わかりました。休む方向で調整してみます」。

調整した結果、余裕で休みが取れた。
ただ、よく考えてみると、鳴門を出発点にして走るより久し振りに淡路島を走りたい。
「Nさん、休みは取れたんですけど、途中で降ろしてもらえませんかね?淡路島で降りてアワイチを楽しみたいなと思いまして」。
「わかりました。出発時間は、また後日連絡します」。

「どうせ深夜に出発するんやろなぁ」。
Nさんは、鳴門に着いた後、日の出と同時に渡船に乗って釣りに出る予定。
それに合わせて我々は西宮市(俺とNさんが住む町)を出発…となると、どうしても深夜に出なければならない。
淡路島に行くのは嬉しいが、朝が早い(早すぎる)ことについては正直うんざりする。
予想通り、「朝の3時半に待ち合わせしましょう」とNさんからメールがあり、「やっぱりか…」とうんざり。

出発前日、テキパキと仕事を処理して夕方に退社。
なるべく早く家に帰り、翌日に備え早目に寝たい。
が、俺にはひとつ用事があった。
数日後に、何故か俺が幹事の飲み会があるのだが、参加予定者のOさん(40代 男性 飲食店経営)の都合が微妙になったと。
俺としては、飲み屋に予約を入れた立場上、Oさんが参加しないならしないで人数の変更をお店に伝えなくてはならない。
なるべく早く。
「幹事なんかするもんじゃないよなぁ」と思いながらOさんが経営する飲食店に寄り、「飲み会、どうします?」。
「大丈夫です。行けますよ」。
その言葉を聞き安心してしまい、「じゃあ、ハイボール1杯ください」。
「どうぞ」。
この1杯が、地獄への入口となる。

「G1、観ました?」。
「飯伏、優勝でしょ?」。
「2年連続ですよねぇ」。
Oさんとプロレスの話をしていると、気持ちが盛り上がってきた。
「ハイボール、もう1杯」。
10分で店を出るはずが2時間近く居座ることになり、「早く帰って寝なあかん」と頭ではわかっているものの、コンビニに寄って焼酎を買ってしまう。
中途半端に飲むとダメですね。

家に帰って布団の上に寝転がり、焼酎をチビチビ飲んでいると、「あ、早く寝なあかんわ!」。
「飲みすぎた!」
「しかも、もう12時過ぎてる!」。
酔っ払った頭で、「確か、待ち合わせは3時半やな」。
「起きてから風呂入ったり、日帰りでも一応準備はせなあかんから、2時に起きたらええやろ」。
アラームを2時にセットし、また少し飲んで眠りについた。

感覚として、睡眠時間は一瞬だった。
アラームに叩き起こされ、頭をすっきりさせるため風呂に入ったが、ぐったり。
だらだらとロードの整備をした後、ウェアについて悩む。
早朝から走り出すので防寒対策はしておいた方がいい。
ただ、山を登ると汗だくになるは目に見えている。
「じゃあ、インナーは冬物。その上に長袖ジャージ着ていって、もしもの時のためにウインドブレーカーをバッグに入れといたらええやろ」。

時計に目をやると、3時過ぎ。
「そろそろ行こか」と家を出て、待ち合わせ場所に向かった。
が、眠さのせいでロードに乗ってもふらふら。
仕方なくハンドルに手を添えてだらだらと歩く。
「やっぱりこの時間はめっちゃ寒いよなぁ」。
「今からウインドブレーカー着とこかぁ」。
「あぁ、バッグに入れるん忘れてるわ…」。

つづく

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