(530)ロードバイクに乗って淡路島を走る~淡路SA~

ロードバイクのハンドルを軽く押しながら、夜道を歩いて待ち合わせ場所に向かう。
と、Nさん(50代 男性 同行者)の車が遠目に見えた。
小走りで近付き、「おはようございます」。
ロードをひっくり返し、ハンドルとサドルで支えるよう地面に置いて「さぁ、車に積み込もか」と思ったが、急に水が飲みたくなった。
昨夜、飲酒したせいだろう。
「すみません。ちょっと待って下さいね」。
近くの自販機で水を買って車の前に戻ると、「あれ?」。
ロードが無い。
Nさんの方で積み込んでくれたようだ。

助手席に乗り、水をグビグビ飲み一息つく。
「じゃあ、出発しましょう」とNさん。
「釣り餌屋には寄って行くんですかね?」。
「いえ、餌は前もって買っておきました」。
「そうですか」。
43号線を西に進み、しばらくして高速に乗る。
「淡路SAで降ろしたらいいんですか?」。
「はい。そこからロードで一般道に出てアワイチをスタートします」。

交通量は少なく、我々が乗った車はすいすいと進み、あっと言う間に明石海峡大橋を渡って淡路島へ。
そして、すぐに観覧車が見えた。
淡路SAだ。
スマートフォンで時間を確認すると、4時10分。
我が家のある西宮市から淡路島まで、たったの40分。
素直に「めっちゃ早く着いたなぁ」と感心したが、帰りは渋滞に巻き込まれ、時間をアホほど取られることになった。

車から降りる。
少し肌寒く感じる。
「あ、俺、ちょっとトイレに行ってきますわ」。
スタート前に一応用を足しておきたいし、顔を洗ってすっきりしたい。
また、自販機に寄って水をもう1本買いたい。

用を済ませ車に戻る。
と、「あれ?」。
車に俺のロードが立て掛けられている。
Nさんが降ろしてくれたようだ。
「出しといてくれて有難うございます」。
そう礼を言ったところ、「いえいえ。あぁ、この時間やのに暖かいですよね」とNさん。
俺は「どこがやねん?」と思う。
正直、まぁまぁ寒い。
「外気、15度みたいです。暖かいですねぇ」。
反射的に「ホンマかいな!?」と口にしそうになった。

「では、帰り、またここに迎えに来ますので」とNさんは言い残し、真鯛を釣りに鳴門へ向かった。
「んじゃ、俺もぼちぼち行こか」。
サドルに跨がり考える。
まずは一般道に出なくてはならない。
「確か、観覧車の裏に一般道への通路があったな」。
軽くクランクを回すと、「あったあった」。
人気は無く、一応灯りはついているが、どうも薄暗く感じられる通路。
「ここはいつ来ても不気味やわぁ…」。

通路を進み、一般道に出る。
そしてしばらく下りが続くのだが、暗くて前が見えにくい。
昼間ならスピードが出て快適だろうが、「今、スピード出すのは危険やわ」と判断し、何度も何度もブレーキレバーを引いた。

下りきった先の交差点で信号待ちをしていると、セブンイレブンが見えた。
「思い出した。あそこで買い物したことあるな」。
「ここからしばらく平坦コースやわ」。
信号が青になり、「アワイチ、ここからスタートやな」。

つづく

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