(534)ロードバイクに乗って淡路島を走る~twitterとバス停~

洲本市 午前6時台。
崖っぷちに設置された休憩所のベンチに座り、明けつつある東の空を眺める。
休憩所の隅には、相変わらずゴミをつつくカラスの群がおり、近くにいてあまりいい気分はしない。
しかし、睡魔に襲われた俺は「そんなもんどうでもええわ」と目をつむってぐったり。
このまま眠りにつきたい気もするが、まだ少し肌寒い。睡眠よりも瞑想で留めておこう。

「はっ!」。
「そう言えば」。
思い出した。
俺にはしなくてはならないことがある。
「たまには朝にツイートしてみたい」。
ドイツ製のブランド物ジムバッグ(Continentalのタイヤを買った時に付いてきたやつ)からスマートフォンを取り出し、twitterを起動。

海と太陽を背景にロードバイクの写真を撮り、「僕、淡路島にいます。早朝から寒さに耐えながら暗い道を走りました。眠いし走る気になれません」みたいなことをツイート。
の後、ぐったりしたながら「しまったな」と思った。
「ストレートすぎるぐらい本音を出してしまったな」と。
何故なら、俺の経験上、だいたい朝にツイートする人は「今日も頑張っていきましょー」といった、読む人を鼓舞するツイートが多い。
「俺、真逆のことを言うてもうたよ…。まぁまぁネガティブなことを…」。

反省しているいと、俺のツイートに対してUさん?(規制がかかって名前を変えた?)から返信があった。
「朝日とロードバイク、綺麗ですね」と。
自分のロードを褒めてもらえると、自分が褒められたような気分になり素直に嬉しい。
「ありがとうございます!」と、俺なりに気持ちを込めてお礼を言う。
また、走り出した後に気付いたのだが、Sさんという方から「温かいコーヒーを飲んで休憩されてはどうですか?」と返事をもらった。
温かい言葉を掛けてもらい、その優しさが俺の心に染み入る。
「ありがとうございます!」。
ただの一言でも、俺なりに気持ちを込めてお礼を言った。

まだ眠気からは解放されていない。
ただ、「頑張ろう」「走ろう」という気分になり、サドルに跨がる。
先はまだ長いが、淡路島の景色を堪能しながら走るのだ。
前を向き、朝日を浴びながらクランクを回す。

と、10mか20m進んだところで、バス停を見掛けた。
人気が無く、崖っぷちに佇むバス停。
「こんなん利用する人おるんか?」。
不思議に感じ、脚を止めて時刻表に目を向ける。
ほぼ1時間に1本。
止まらない時間もある。
「一体、どんな人が利用してるんやろ?」。
興味が惹かれる。
が、「俺はみうらじゅんか?」。
またサドルに跨がり、クランクを回した。

つづく

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